会社への届出や住民票の早期取得に!婚姻届受理証明書の使い道と発行手続き方法

婚姻届受理証明書

各市区町村の役所などで婚姻届を提出した後、忘れずに取得しておきたいのが「婚姻届受理証明書」です。

婚姻届受理証明書とは名前通り「婚姻届を受理したことを証明する公文書」のことで「戸籍届出受理証明書」の一つです。

婚姻届を提出後、二人の新しい戸籍ができあがるまで時間がかかります。
早ければ翌日なのですが、大半は数日~数週間は見ておく必要があります。特に旧本籍地以外の役所で提出すると、日数がかかる傾向にあります。

新しい戸籍ができあがり、戸籍謄本・抄本が発行可能になるまでの間、パスポートの新規発行手続きをしたり、会社に結婚したことを届け出る際の証明となる用紙が必要になったりする用事があれば、婚姻届受理証明書は用意した方が良いです。

また賞状タイプの「特別婚姻届受理証明書」は「結婚したことを記念に残したい」「結婚式で飾るウエルカムボードに使いたい」というカップルに利用されています。

婚姻届受理証明書が使える場面

  • 住民票の取得(本籍地と住民票記載の住所が異なる場合)
  • 失業保険の受給手続き
  • 結婚したことを会社に届ける
  • パスポートの新規発給・変更手続きに必要な戸籍謄(抄)本の代理

住民票の早期取得(本籍地と住民票記載の住所が異なる場合)

住民票

Point

【婚姻届受理証明書】
婚姻届を提出した役所で取得可能
【住民票】
居住地(住民票に記載された住所、引越し時に転居・転入届を提出した)役所で取得可能
【戸籍謄本・戸籍抄本】
戸籍がある本籍地(婚姻届の新本籍地として記入した住所地)の役所で取得可能

婚姻届の受理によって、住民票に記載されている「氏名」「本籍」「筆頭者」「(世帯主と)あなたとの続柄※」は自動的に修正されます。

婚姻届を提出した役所が、本籍地と住民票記載の住所が同じであれば、婚姻届提出後、すぐにその場で住民票を発行してもらえます。

ただし婚姻届を提出した役所が、住民票記載以外の場合は、新しい戸籍の情報が反映された住民票ができあがるまで日数がかかります。役所によって異なりますが、1週間~2週間ほど。

本籍地と住民票の住所が同じA市にあり、A市の市役所に婚姻届を提出した場合、婚姻届受理後、すぐに新しい戸籍での住民票を発行してもらえる。

本籍地がA市で、住民票の住所がB市にあり、A市の市役所に婚姻届を提出した場合、婚姻届受理後、住所地のB市で住民票を発行してもらう必要があるが、新しい戸籍の情報が反映されるまで日数がかかる。
→婚姻届受理証明書があれば、婚姻届の提出・受理後すぐに、住民票を発行してもらえる。

別の見方をすれば、新しい戸籍ができあがるまで、住民票の氏名は「旧姓のまま」という訳です。

住民票は運転免許証や車庫証明、車検証などの各種変更、賃貸契約、年金、就職、携帯電話の名義変更などの提出書類として必要になります。

「各種手続きの為、新戸籍の内容が反映された住民票をすぐに取得したい」という場合は、居住地の役所へ婚姻届受理証明書を持って行けば、その場で新戸籍での住民票を作ってくれます。

その際、マイナンバーカードや通知カードの氏名変更も合わせて行ないましょう。
結婚前から一緒に暮らしていて、世帯を別にしていた場合は、世帯合併届を提出して、世帯主との続柄が「妻」に変更してから、新戸籍での住民票を作ります。

手続きにはトータルで20~30分ほどかかります。

特に婚姻届を提出する役所と住民票がある役所が異なる場合は、婚姻届を提出後すぐに婚姻届受理証明書を取得した方が、後々になって各役所を往復する手間が省けます。

失業保険の受給手続き

失業保険

失業保険とは雇用保険の被保険者が失業をして、再就職先を探している時に支給される「雇用保険の基本手当(給付金)」のことで、

結婚による引越しで遠方に住むことになり、新居から勤め先まで通うのが難しく、退職することになった。将来的に再就職を希望している。

という場合は「特定理由離職者」に当てはまり、失業保険の給付までの期間が通常の3ヶ月から7日間に優遇されます。

その際「特定理由離職者」の証明として、婚姻届受理証明書が必要になります。
詳しい失業保険の受給手続きに関しては、下記の「結婚や妊娠で退職したら失業保険はもらえる?給付条件や手続き方法まとめ」でまとめています。

結婚したことを会社に届ける

「女性が寿退社・専業主婦になるので、結婚後は男性の扶養家族になる」という場合、会社によっては、すぐに届出をする必要があります。

その際に、戸籍謄・抄本のでき上がりを待たずに「結婚しました」の証明が行なえるのが「婚姻届受理証明書」です。

また会社によっては「婚姻届受理証明書を提出することでお祝い金がもらえる」という所もあります(夫となる人の職場はそうらしいです)。

婚姻届受理証明書が必要かどうかは会社によって異なるので、会社への結婚報告の際など婚姻届の提出前に「婚姻届受理証明書が必要な手続きはあるか?」を確認しておきましょう。

パスポートの新規発給・変更手続きに必要な戸籍謄(抄)本の代理

パスポート

新婚旅行で海外へ行く場合は「パスポート(日本国旅券)」が必要不可欠です。

既にパスポートを取得済みでも、結婚により氏名や本籍地に変更があった場合は、パスポートの新規発給や記載事項変更の必要があるので「婚姻届を提出後、パスポートに関する手続きをする」のが一般的です。

パスポートに印字で記載されるのは「本籍地」なので、パスポート取得時は、戸籍謄(抄)本の提出が必要になります。

ただし、パスポートの申請から受取までに日数が限られている場合、申請時に戸籍謄(抄)本の代わりに婚姻届受理証明書を提出することで、パスポート申請手続きが行なえます。

婚姻届受理証明書で申請する場合、以下が通常の手続きと異なる部分です。

  • 代理申請ができない為、パスポートを取得する本人が手続きをする
  • 申請時「後日、戸籍を提出する」という旨の誓約書に記入、提出する
  • パスポートを受け取る時に戸籍謄(抄)本を提出する

パスポートセンターによっては、渡航の日程表やチケット・予約票の提示が必要になる場合もあります。
婚姻届受理証明書を利用して申請を考えているのであれば、申請予定のパスポートセンターへ事前に確認しておくことをおすすめします。

パスポートの各種手続きに関しては「結婚で姓名や本籍地が変わったら、パスポートはどうすれば良い?変更・書き換えの手続き方法」で詳しく紹介しています。

ちなみに新婚旅行先No.1人気のハワイに行く場合は、ESTA(エスタ)の申請が必要不可欠ですが、こちらは身分証明書や住民票、婚姻届受理証明書などは必要ありません。

婚姻届受理証明書が使えない場面

以下の各種変更手続きを行なう際は婚姻届受理証明書ではなく、本人確認書類(運転免許証など)や住民票、戸籍謄(抄)本を利用した方が確実です。

運転免許証の変更は「住民票」で行なうので、婚姻届受理証明書を取得→住民票を発行→運転免許証の氏名を変更→免許証を使って、その他の変更をする……としていけば、楽だと思います。

項目ごとの詳しい手続き方法については、下記リンクを参照して下さい。

婚姻届受理証明書の入手方法

婚姻届受理証明書は婚姻届を提出・受理された市区町村の役所で取得が可能です。
窓口に備え付けの「戸籍証明等交付申請書」に必要事項を記入して提出をします。

その際に本人確認書類の提示も必要になりますが、先に婚姻届提出時に本人確認書類を提示していれば、再度提示は必要ありません。

戸籍証明等交付申請書

(  )届
受理証明書(  年  月  日届出)  通

という欄があるので「(婚姻)届 」「婚姻届を提出・受理された日付」「欲しい枚数」を書いて提出します。

業務業務時間内に婚姻届を提出して、受理されれば、その場で発行してもらえます。
婚姻届提出・受理時と同じように、発行までに時間はかかりますが、それよりも短い時間で済みます。

休日・祝日・早朝・夜間など、役所の業務時間外に婚姻届を提出した場合は、翌開庁日の業務時間内に行って取得する必要があります。

自治体によっては必ず提出をした役所である必要はなく、例えば「受理をした所が○○○市内の場合は、市内の区役所、支所市民係、出張所でも取得可能。特別婚姻届受理証明書は届出を受理した役所で受付」という場合もあります。

届出をした役所に行くことが難しければ「郵送」の手段も利用できます。
各自治体の「○○○市 郵送請求処理センター」「○○○市 郵送事務処理センター」などの名称のセンター宛に、必要書類(戸籍証明等交付申請書、請求する人の本人確認書類の写し)、手数料、返信用封筒を封筒に入れて、郵送で申請を行ないます。

婚姻届受理証明書

婚姻届受理証明書

各種手続きに戸籍届出受理証明書が必要な場合は、一般的な「婚姻届受理証明書(1通350円)」を利用します。

複数で手続きをする必要がある場合は「会社用」と「住民票取得用」など、複数枚用意しておくと安心です。
ちなみに住民票取得時の際は、婚姻届受理証明書は「提示」だけで、回収はされない(提出ではない)ので安心してください。

【目安料金】1通350円
【サイズ】A4サイズ
【発行までの日数】(業務時間内であれば)即日発行

特別婚姻届受理証明書(賞状タイプの婚姻届受理証明書)

婚姻届受理証明書

賞状タイプの婚姻届受理証明書は「特別婚姻届受理証明書」と呼び、額縁に入れて披露宴会場前のウエルカムボードとして使ったり、記念に手元に残しておけたりします。

役所によっては「結婚証」を無料で発行してくれる場合もあります。諏訪市の結婚証は一時期ネットで話題になりましたね。
ただしあくまでも「記念証」であり、公的な証明書としては使えないので注意が必要です。

【目安料金】1通1,400円
【サイズ】B4(374mm✕257mm)A4サイズよりも二回りほど大きいサイズ
【紙質】上質紙
【発行までの日数】数日~1ヶ月

通常の婚姻届受理証明書との違いは以下の通りです。

  • 発行手数料が高い
  • 発行まで時間がかかる
  • 証人の名前が記載される
  • サイズがB4と大きい

特別婚姻届受理証明書には、証人の名前も記載されるので、できれば各家の親御さんに証人になってもらった方が、より記念になりますね。

注意したいのが「婚姻届を提出後、特別婚姻届受理証明書の作成申請が可能な時期」です。

【本籍地の役所で婚姻届を提出:提出後1ヶ月以内】
婚姻届を本籍地の役所で提出した場合は、役所に1ヶ月ほど保管された後、その市区町村を管轄する法務局(または支局)に送られます。
提出から1ヶ月も過ぎれば、役所の手元に無いので、賞状タイプを含む婚姻届受理証明書を発行してもらうには「提出後1ヶ月以内に申請すること」が必要です。

【本籍地以外の役所で婚姻届を提出:提出後1年以内】
婚姻届を本籍地以外の役所で提出した場合は、本籍地以外の役所で1年間保管&本籍地の役所で1ヶ月保管後、法務局(または支局)に送られます。
その為、賞状タイプを含む婚姻届受理証明書を発行してもらうには「提出後1年以内に申請すること」になります。

以上の時期に関してはあくまでも「目安」であり、自治体によって申請可能な時期には多かれ少なかれ差があります。
その為、役所に婚姻届を提出する際に、特別婚姻届受理証明書はいつまで発行可能なのか確認しておき、忘れない内に早めに申請することをおすすめします。

メッセージ・質問などをお待ちしています

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。