新婚カップルの新居の家賃目安は何万円?手取りの3割がNGな理由と家計バランスの考え方

家賃

新婚カップルの7~8割は「賃貸住宅(マンションやアパート)」から新生活をスタートさせています。

新居選びで、まず重要視することは「家賃」だと思いますが、2人で生活する際の「家賃の目安」はどのように考えれば良いのでしょうか?

家賃目安は手取りの20~25%

家計のバランス

昔から家賃目安は手取りの3割と言われますが、実際は二人の手取りの2~2.5割&管理費や共益費を含めた賃料が目安になります。

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「家賃は収入の3分の1ぐらい」なんてよく言われるけど、共働きの夫婦なら、もうあと1~2万円ぐらいは負担にならずに出せちゃいそう。ほんの少し家賃をプラスするだけでも、駅がグンと近くなったり2LDKが3LDKになったりするので、そのあたりはよ~く考えて。

という文章が載っていたのですが、正直「この考え方は非常に危険だな」と感じました。

家賃は「固定費」の一つです。固定費とは「何もしなくても必ず毎回出て行く一定のお金のこと」。
毎月の家計や生活を頑張ってやりくりしても、固定費の金額が大きければ大きいほど、貯まるお金も貯まりにくくなってしまいます。

最近は設備が整っている賃貸物件も多くなり「家賃は安くても、管理費や共益費を含めると割高」なんて場合も少なくありません。

例えばエレベーター、オートロック、防犯カメラ、宅配ボックス、BS・CSアンテナ、ケーブルテレビ、TVモニタ付きインターホン、追い焚き風呂、室内乾燥機、床暖房など、便利な設備が付いていれば付いているほど費用も高くなります。

また自転車やバイク、自家用車を持っている場合は、駐輪代、バイク置き場代、駐車場代も合わせて考える必要がありますね。

賃貸物件を選ぶ時、まずは賃料を見ると思いますが、その前に「5年先にも同じ金額の家賃が払えるかどうか?」を考えましょう。

結婚後5年間で、妊娠や出産、休職・退職・転職などで働き方が変わると収入も変動するので、特に今以上に年収が下がった場合に備えられるくらいの見通しが要ります。

関連記事:結婚や妊娠で退職したら失業保険はもらえる?給付条件や手続き方法まとめ

2人のライフスタイルや考え方によっても「手取りの●割の良し悪し」が変わってくるので「将来的にどのような生活や家計管理をしていきたいか?」を話し合うことを忘れずに。

食費や水道・光熱費、教養・娯楽・日用・交際費などは、実際に暮らしてみないと分からない部分が多いので、目安が付けられそうな「家賃、通信費、保険、2人のおこずかい、先取り貯蓄」から考えてみると良いと思います。

【手取りの3割以上でも何とかなる場合】

  • ずっと共働き&子どもを作る予定が無い。
  • 毎月の外食や交際費、お金がかかる趣味などが少なく、家で過ごす機会が多い。

【手取りの2~2.5割が良い場合】

  • すぐに子どもが欲しいので、今のうちから教育費を貯めたい。
  • 仕事をしているのが夫または妻だけ(片方が専業主婦・主夫)で世帯年収が低い。
  • 外食や交際費、趣味などで毎月の出費が多い。

家賃の平均相場を見てはいけない理由は?

平均

「二人暮らし 家賃 平均」などの検索キーワードで調べると、家賃の平均相場が分かりますが「平均が△万円だから、自分たちもそれくらいの家賃の部屋で暮らそう」と思ってしまうのはNG。

●住んでいる地域によって家賃の格差が大きい。
●カップルによって年収や手取り、受けられる補助に差が出る。
●新婚だと「少し無理しても良いから、綺麗で広くて便利な所に住みたい」と思う為、家賃が高くなりがち。

など、他のカップルと比較することで、自分たちの収入に不釣り合いな家賃の物件を選んでしまう可能性が高くなります。

月々の支出を減らす為には「家賃・保険・車」を見直すことが大切で、一番効果的なのは「家賃の安い部屋に住むこと」

実際に「なぜか、お金がない」と言うカップルは「年収に似合わない家賃の物件に住んでいる」場合が多いです。

また最初に住んだ環境が、次回からの物件探しの比較基準になるので、今住んでいる物件よりランクを下げた物件に住もうと思うこと自体が難しくなります。

「自分たちの場合は、どれぐらいの家賃の部屋に住めるのか?」を考えないと、身の丈にあった暮らしが難しく、家賃が家計の大きな負担になる可能性が高まります。

その部屋に住むには、二人にいくらの手取りがあれば良い?

悩む二人

ゼクシィ新生活準備調査 2015(PDFファイル)によると、賃貸費用のうち1ヶ月分の賃貸は「7~8万円未満」と「8~9万円未満」が各2割。で「6~7万円未満」と「9~10万円未満」が各1割。平均は9.0万円……という結果でした。

では上記の月額賃料を参考に「二人の手取りがいくらあれば、どれくらいの賃料の部屋に住めるのか?」を計算してみたいと思います。

ちなみに月の手取り額は、

20代前半
男性:16~17.6万円
女性:12.8~14.4円

20代後半
男性:17.6~19.2万円
女性:14.4~16.0万円

が平均です。手取りは給料の80%が相場。

1ヶ月の家賃(共益費・管理費含む) 二人の手取り(2割) 二人の手取り(3割)
6~7万円未満 30万円~35万円未満 20万円~23万円
7~8万円未満 35万円~40万円未満 23万円~26万円
8~9万円未満 40万円~45万円未満 26万円~30万円未満
9~10万円未満 45万円~50万円未満 30万円~33万円

自営業や短期間労働者などで月収が不安定だったり、一方が専業主婦(主夫)だったり、会社からの補助(住宅手当や交通費など)が得られなかったりする場合は、更に家賃の金額を下げた方が良いですね。

また忘れてはいけないのが「昇給やボーナスを過度に当てにしないこと」。「ボーナスは全額貯金に回して、無いものとする」くらいの考え方ではないと、お金は貯まりません。

新居候補となる物件を色々と見るのは楽しいのですが、まずは2人の毎月の給料・手取りを確認して「手取りの何%であれば、余裕をもって暮らせるだろうか?」を考えましょう。

「結婚準備のリアル」管理人と相手の場合
私の手取りが月16万円。相手の手取りが約20万円前後(具体的な金額は確かめた方が良いですね……)。
結婚後も仕事を互いに続けるつもりなので、二人の月額手取りは約36万円。

2割だと72,000円、2.5割だと90,000円、3割だと108,000円が目安……という計算になりました。

新居予定地の家賃相場、相手が仕事の関係で車持ちで、駐車場代1万円(相場)がかかることを考えると「家賃(共益費・管理費含む)と駐車場代込で月75,000~90,000円」が、無理がなく貯金もできる金額かなと思います。

家賃を安く抑えるには?

予算

自分たちの手取りから、何とかなりそうな家賃の金額が分かった所で「更に家賃を安く抑えるにはどうしたら良いか?」を考えてみたいと思います。

会社の「住宅手当」を利用する

勤め先によっては、福利厚生の一つに「住宅手当」があります。
企業が従業員に住宅費用を補助する手当で「賃貸物件の家賃の一部を負担する」と「持ち家の住宅ローン返済を補助する」の2パターンに分かれます。

金額は企業によって異なりますが「月1~2万円」が相場。
住宅手当が受け取れる条件には「従業員が世帯主であること」が多いので、特に結婚を機に実家から出る人は、住宅手当を申請することで、かなり安く住めます。

ただし退職すると当然、住宅手当も出なくなるので「住宅手当がなくても、無理なく暮らせる賃貸物件を選ぶ」ことが必要不可欠です。

家賃補助のある物件を探す

会社の住宅手当がなくても、国や市町村の「特定優良賃貸住宅(特優賃)」UR賃貸住宅(旧 都市公団の賃貸住宅)の物件を選ぶことで、初期費用や家賃を安く抑えることもできます。

  • 家賃補助で別の出費にお金が使える
  • 間取りが広く、部屋数が多く、今後人数が増えても暮らしやすい
  • 礼金・更新料・仲介手数料が無料
  • 同じ賃料でも建物が高スペックで、設備が充実している場合が多い
  • 駐車場完備の物件が多い

ちなみにUR賃貸住宅は単身者OKですが、特定優良賃貸住宅は「2人以上の住居者(夫婦や親子などの家族)」という条件があります。
結婚前だと「契約日から3ヶ月以内に入籍をする」という条件付きになるので要注意です。

「UR賃貸住宅 地域名」「特優賃 地域名」で検索すると、自分が住みたい地域の物件が出てくるので、参考にしてみて下さい。
どちらも物件数が少なく、先着受付順だったりするので、こまめに見てみることをおすすめします。

二人が譲れない条件以外は譲歩する

新居への要望が多ければ多くなるほど、どうしても家賃は高くなりがちです。

二人が新居に対して希望することを、まずは書き出して整理。
共通する部分を「優先順位が高いもの」として、それ以外は妥協したり、互いに譲歩したりして賃貸物件を選んでいく……というのが、現実的な考え方です。

今まで住んでいた環境によって「妥協できない部分」や「あって当然と思う設備」などの物件に対する考え方の違いは、どうしても出てくるので、それも合わせて話し合った方が良さそうですね。

「結婚準備のリアル」管理人と相手の場合

【管理人】
・最寄り駅から徒歩10分圏内。
・通勤時間が1時間以上になるのは絶対に嫌だ。
・2口コンロは欲しい。
・水回りなど設備は新しい方が良い。
・インターネットが使える。
・広さは問わないが部屋は2部屋欲しい。
・徒歩圏内にスーパーやコンビニがある。

【相手】
・家賃は7~8万円くらい。
・敷地内に駐車場付き。
・駐車代が1万円で収まる。
・職場まで車で20分圏内。
・買い物がきちんとできれば良い。
・スーパー、コンビニが近くにある。

……希望する内容は全然違うのですが、共通する部分は「通勤や買い物に便利な所に住みたい」なので、立地場所にはこだわって選ぶ必要があることが分かりました。

まとめ

【新居の家賃設定で話し合いたいこと】

  • 会社からの住宅手当は受けられるか?
  • 2人の月の手取りの総額がいくらか?
  • 手取りの何%の家賃であれば、無理なく暮らせそうか?
  • 家賃以外に出費が多そうな部分は何か?
  • 物件選びに関して、2人の譲れない部分は何があるか?

家計の中で大きな割合を占めることになる「家賃」。
まずは「自分たちは今後、どのような生活がしたいか?」を良くよく話し合ってみて下さい。

また二人のお金に関する話としては「新生活以降の各種支払いをどうするか?」も話し合いの材料になります。

一人暮らしと比較して、支払い額は大きくなる為、利用金額に応じてポイントが貯まるクレジットカードを利用するカップルも多いのですが、その際に使用するカードを、夫の手持ちのクレジットカードにするのか?新しく二人の生活用のクレジットカードを作るのか?も考える必要が出てきます。

「【項目別】新生活を迎えた新婚さん向けおすすめクレジットカードまとめ」では、二人の為のクレジットカードを作る際の選び方やおすすめのカードについても紹介しているので、合わせてお読みいただければ幸いです。

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