結婚を機に作成!女性におすすめの実印の作り方

女性と印鑑

女性が実印を作るタイミングの一つに「結婚」があります。

実印とは「住所地の役所にて、印鑑登録を行なったハンコ」のこと。

実印や印鑑証明を必要とする重要な契約……例えば、自動車や不動産(一軒家、マンション、土地など)の購入、ローン契約、遺産相続などの際に必要になるものです。

結婚前後で実印は必要?

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結婚前後で必要になる印鑑は「銀行印」または「認印」で、実印がすぐに必要になる機会は少ないと思います。

ただし、いざ必要になった時に、慌ててハンコを用意して、役所で印鑑登録を行ない、印鑑証明を発行してもらう……というのは、思った以上に時間と手間がかかってしまいます。

婚姻届、転出・転入届、転居届の提出、住民票の写しや戸籍謄(抄)本の取得などで、役所に行く機会が多い時に合わせて手続きをした方が、後々助かります。

成人や社会人になった際に、実印を作った人も多いと思いますが、人によっては「名字だけ」「氏名」という場合もあり、結婚で名字が変わる場合は新しく作り直す必要性が出てきます。

実印の作り方

他のハンコとは違い、なかなか新しく作る機会が無い実印。できればこだわりのある一品を作りたいものです。

女性が実印を作る際に、知っておきたいポイントをまとめてみました。参考になれば幸いです。

実印はどこで作れる?

いわゆる「印鑑屋」や「はんこ屋」、「印章店」で作れます。
チェーン系ハンコ屋さんだと『はんこ屋さん21』、『はんこ広場』、『はんこスーパー』などは有名ですね。

店内外に「実印」や「各種印章」と文字があれば、間違いなく大丈夫。

最近はネット通販でも注文可能なので「近くに店舗が無い」、「忙しくて営業時間内に買いにいけない」という時にも便利です。

実印として登録可能な印鑑の条件は?

印鑑屋さんで「印鑑登録に必要な印鑑(実印)を作りたい」と言えば、問題なく対応してくれます。

作成を依頼する前に、まずは登録可能な印鑑について知っておきましょう。

  • 印影(ハンコを紙に捺印したもの)の大きさが1辺8mm~25mmの正方形に収まる
  • 丸や楕円形、四角、長方形など、形に制限は無し
  • 住民票に記載された氏名、名、氏と名の一部を組み合わせたもの※

※一般的に同字として印刻に常用されているものは印鑑登録できるので、戸籍上は旧字でも実印は新字にしても大丈夫。
例:﨑→崎、國→国、澤→沢など。

印鑑登録に使えるハンコは条件が厳しく、銀行印や認印としては使えても、実印としては使えない(印鑑登録ができない)場合も多々あります。

その為、手持ちのハンコで印鑑登録をする際は特に注意が必要で、実印用に新しくハンコを作った方が何かと都合が良いです。

サイズ

印鑑登録のハンコは印影の大きさが1辺8mm~25mmの正方形に収まれば良いのですが、女性用の実印のサイズは13.5mmまたは15.0mmが一般的です。

基本的に個人用印鑑は10.5mm~16.5mm、法人用印鑑は18mm以上が良く使われるサイズになります。

「13.5mmや15.0mmは、実際にどれくらいの大きさになるのか?」を知りたい時は、お札を見るのが最も分かりやすいと思います。

お札の表裏に印章がありますが、表(肖像画が描かれている方)が「15.0mm」、裏が「13.5mm」です。
普段使っている認印よりも、結構大きめのサイズですね。

実印・銀行印・認印をまとめて作り直したり、実印を新しく作ったりする際は、サイズを「実印>銀行印>認印」にすると、大きさで何の印鑑なのか区別しやすくなるのでおすすめです。

【印鑑サイズの例】
実印13.5㎜、銀行印12㎜、認印10.5㎜
実印15㎜、銀行印13.5㎜、認印12㎜

また文字数や画数の兼ね合いを考えると「フルネームは15㎜、名前のみは13.5㎜」にすると、バランスが良いです。

既に男性側が実印を持っているのであれば、それに合わせてサイズを選ぶようにすると、夫婦揃ってハンコを押した時に、チグハグ感が出にくくなります。

女性用の印鑑は、男性用よりも一回り小さめに作ることが多いです。

それは「男性は『大きく立派』、女性は『慎ましく控えめに』」という昔ながらの慣習によるものだけではなく、

  • 女性の手は小さい為、細くて持ちやすい印鑑の方が使いやすい
  • 夫婦で誂えた際に間違えにくく、見栄えが良い
  • 名前だけ彫刻する場合、大きいサイズはバランスが取りにくい

という実用的な理由もあります。

掘り方は「名前のみ・横書き」

女性の実印は「名前のみ・横書き」が向いています。

あまり考えたくないことですが、離婚や再婚で名字が変わる可能性や、実印は銀行印や認印よりも品質が良く値段が張るハンコを作る為、気に入った1本を長く使うことを考えると「名前のみ」の方が使い勝手が良いです。

また「名字を彫刻する=家を背負う」という考え方から「名前のみ」を選ぶ人もいますね。

認印と違い「横書き」の方が好まれるのは、

  • 名前のみの場合、文字のバランスを美しく取りやすい
  • 横の配置は「安定」や「守護」を意味する(縁起担ぎ)
  • 認印など他のハンコと見分けやすい

という理由が挙げられますね。

印鑑の文字の掘り方は、昭和初期までの日本の古い慣習に準じている為、横書きの場合は「←右から左」に読めるように彫刻されます。

ちなみにフルネームの実印を作る場合は「N 右上右下左上左下」。

私は「名前のみ・横書き」をおすすめしますが、フルネームや横書きを選ぶ人もおり、理由も本当に人それぞれです。

例えばフルネームだと「会社を経営しているので、名前のみの実印は避けたい」や「結婚したので、夫の姓で印鑑を作りたい」という場合ですね。

印鑑屋さんの意見を取り入れながら、自分や夫、家族と話し合って納得の行くハンコを作りましょう。

書体

印鑑の書体

実印では「篆書体」「印相体・吉相体」をおすすめされることが多いです。

実印で使用されることが多い書体は以下の通り。

  • 篆書体(てんしょたい)
  • 印相体(いんそうたい)・吉相体(きっそうたい)
  • 古印体(こいんたい)
  • 隷書体(れいしょたい)
  • 行書体(ぎょうしょたい)
  • 楷書体(かいしょたい)

【篆書体】
お札に押されている印鑑と同じ書体。
形状的に読みにくく、偽造しにくいので、個人や法人用の実印として良く用いられます。

【印相体・吉相体】
篆書体を元に、外枠に文字がより接地するように字が八方に末広がることから「八方篆書」とも呼ばれており、縁起が良い書体です。
篆書体よりも読みにくく、外枠が欠けにくいので「実印」向きです。

ただし極端に意匠化・図案化されていると「本人の氏名と認めにくい」という理由で、印鑑登録ができない可能性あります。
作成前に「もし印鑑登録ができなかった場合の対処法」は確認しておくと安心ですね。

【古印体】
日本で進化した印章用の書体で、虫食い、墨溜まりのような字面が特徴的です。
読みやすく「銀行印」や「認印」で良く使われます。

【隷書体】
篆書体をより実用的に簡略化した書体です。中国の秦の時代に公文書で使用されていました。
お札の「日本銀行券」や「壱万円」も隷書体で書かれていますね。読みやすく「認印」に使われます。

【行書体】
楷書体から派生した、柔らかい字面の書体です。
楷書体よりは読みにくく風格がありますが、同じく「認印」向けです。

【楷書体】
隷書体から派生した、誰もが読みやすい筆文字の書体です。
「認印」向け。

ネット通販で印鑑を取り扱っている所では、Web上でそれぞれの書体で作った際の仕上がりが確認できるので、色々と試してみると良いです。

印鑑の素材(印材)

印鑑で使われる材質は種類様々。代表的なものを挙げてみます。

木材系 薩摩本柘(柘植、本柘植)、黒檀、白檀、彩樺、黒彩樺(玄武)、楓、アグニ
角・牙系 牛角(黒水牛、オランダ水牛)、象牙、河馬牙、マンモス牙
金属 チタン、コバルトクロムモリブデン
樹脂 琥珀、赤パール
天然石 水晶、アメジスト、ローズクオーツ、瑪瑙

実印の場合は「耐久性」や「押しやすさ(捺印性)」を重視して考える必要があります。
「何を選んで良いか、全く分からない」という人向けに、女性におすすめな印材をいくつかピックアップしてみました。

印鑑の定番・高品質で低価格→黒水牛、本柘植、彩樺
耐久性が高く、ほぼ欠ける心配が無い→チタン
女性らしい雰囲気→牛角(白)、天然石系

主要な素材であれば、印鑑屋さんで取り扱っているので「実際に手に取って確かめたい」という場合は訪れてみることをおすすめします。

値段はピンキリ

実印の値段は「店舗」「掘り方(手掘り、手仕上げ、機械掘り)」「印材」によって大きく値段が異なります。

ネット通販の印鑑の相場は以下の通り。
ちなみに13.5mmと15.0mmでは、印材ごとの値段の差はほとんど無いです。

黒水牛:3,500円~5,000円
本柘植:3,000円~4,000円
彩樺:5,000円
チタン:10,000~12,000円

実印なのに想像以上に安く感じますが、ネット通販の印鑑は「印材がそれなりなので、値段もそれなり」と良く聞きます。

実店舗だともう一回り二回りほど高くなり、一般的な相場を考えると「10,000円~20,000円あれば、良いのが作れる」と思っておくと良さそうです。

まとめ

【サイズ】13.5mmまたは15mm
【形】丸や楕円形、四角、長方形など
【掘り方】名前のみ・縦書き
【書体】篆書体、印相体・吉相体
【印材】耐久性、押しやすさ、値段、好みで選ぶ
【値段】10,000~20,000円あたり

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