結婚内祝いとは、挙式、披露宴・披露パーティーの際のご祝儀(または会費)以外にもらった結婚のお祝いやプレゼントに対するお返しのことです。
元々、内祝いには「お祝い事のあった家が、その喜びを身内と分かち合う」「幸せのおすそ分け」の意味があり、お祝いをもらった人へのお返しでは無いのですが「貰いっぱなしは良くない」という理由から現在のような形になりました。
挙式、披露宴・披露パーティーで頂いたご祝儀は「引き出物・引き菓子・プチギフト」の形で招待客にお返しするので、結婚内祝いを送る相手は
- 結婚式に招待しなかった(入籍のみで結婚式をしなかった)が、結婚祝いをいただいた
- 結婚式を欠席したが、結婚祝いをいただいた
という人が対象になります。
主な贈り相手としては、親や親族、友人、勤務先の上司や同僚、近所の方などが挙げられます。
では実際に結婚内祝いは、何をどれくらいの金額で贈れば良いのでしょうか?
「ゼクシィ新生活トレンド調査2016」のデータを参考にしながら、選ばれる結婚内祝いについて考えてみましょう。
目次
贈る時期・タイミング
結婚内祝いを贈るタイミングは結婚式1ヶ月後までが目安です。
結婚報告後、結婚式前までに結婚祝いをいただいた場合でも、結婚式後に結婚式の報告を兼ねて贈ります。
「挙式前(4週間前)~挙式後(2週間後)の間に贈る品物を検討をして、挙式の2週間後~4週間後に贈る」ようにすれば、スケジュール的にも余裕があります。
購入先
結婚内祝いの購入先は「百貨店」と「インターネット通販」が二強で、他にも「カタログ通販」や「ギフト専門店」、「ショッピングセンター、大型スーパー」なども利用されています。
人気の「百貨店」と「インターネット通販」に関しては、各種ギフトを種類豊富に取り扱っており、結婚内祝いとして相応しい商品が見付かりやすです。
各サイトの「結婚内祝い」カテゴリで何が人気なのかをざっとで良いので見ておくと、自分たちが選ぶ際の参考になります。
内祝いの購入の仕方に関しては
「結婚祝いをいただく度に、その都度購入した」
「何件かをまとめて、数回に分けて購入した」
「結婚祝いをいただくタイミングによって、その都度購入したり、数回に分けて購入したりした」
「全部まとめて一回で購入した」
と人それぞれなので、結婚祝いをいただいた時期や内祝いを買いに行くタイミングによって、都合の良い方法を選んでみてください。
購入する商品や時期によっては、結婚祝いを購入した店舗数も1店舗だけではなく、2店舗や3店舗と複数に渡る場合もあるので、いくつかのお店を目星付けておくと良いでしょう。
金額相場
結婚内祝いはいただいたお祝いの半額程度が目安です。
(いわゆる「半返し」が基本になりますが「お祝いの1/3程度」という意見もあります)
連名でお祝いを受け取った場合は「いただいたお祝いを人数で割った半額」の値段になります。
現金ではなく品物でいただいた場合は、インターネット通販や百貨店で価格相場を調べて、それの半額程度の品物を贈ります。贈った人に値段を聞くのはマナー違反です。
結婚祝いは「結婚式に招待されていない(入籍のみの場合も含む)、招待されたが欠席する」という人が、結婚をお祝いする為に渡するものです。
ご祝儀の平均相場は3万円(親族除く)ですが、これは披露宴での飲食代や引き出物代が含まれての金額なので、結婚祝いは半値以下の値段になります。
結婚祝いの相場は(相手との関係性でも異なりますが)「5,000円」または「10,000円」です。
結婚祝いが5,000円であれば2,500円の品物、結婚祝いが10,000円であれば5,000円の品物を用意すれば、金額不相当な物を贈らずに済みます。
ちなみに結婚祝いの総額は、お祝いの金額や贈り先の件数によっても変動しますが、平均金額は10.3万円です。
贈った件数の平均が12.7件なので、1つの贈り先あたり8,100円の金額になりますが、結婚祝いを1.5万円で贈る人は少ないと思われるので「2,500円と5,000円の結婚内祝いを半々ずつ用意する」という感じです。
【結婚祝いの総額】
3万円未満:12.7%
3~6万円未満:23.0%
6~9万円未満:10.3%
9~12万円未満:11.9%
12~15万円未満:0.5%
15~18万円未満:4.3%
18~21万円未満:4.3%
21~24万円未満:0.8%
24~27万円未満:0.5%
27~30万円未満:-
30~33万円未満:2.7%
33万円以上:3.3%
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平均:10.3万円
結婚内祝いの人気ランキングTop10
結婚内祝いで贈られる品物は、以下の3パターンに分かれます。
- 贈られた人が好きなものを選べる「カタログギフト、ギフト券」
- 贈られた側の負担が少ない「消え物(食品、生活消耗品)」
- 使えて思い出に残る「実用品(食器、雑貨)」
結婚式の引き出物や引き菓子と、ほぼ変わらない顔ぶれなので、引き出物や引き菓子を選ぶ時にも、内祝いの目星を付けておくと、後々になって悩まずに済みます。
では具体的に、どのようなギフトを購入されているのでしょうか?
今回は高島屋オンラインストアより、売れ筋から見る人気の結婚内祝いを見てみたいと思います。
相手の趣味、嗜好、ライフスタイルを考えながら何を贈れば喜ばれそうか、考えてみてください。
洋菓子
定番人気の洋菓子は
- 個包装で食べやすく、分けやすい
- 賞味期限が1ヶ月以上あり、日持ちがする
- 評判が高い人気商品で、誰にでも喜ばれる
ものが選ばれています。
10~15枚(個)入りで1,000~1,500円が相場なので、カタログギフトとセットにしたり、ちょっとした結婚祝いを受け取ったりした時にも、使いやすいのが魅力的ですね。
引き菓子やプチギフトでは「バウムクーヘン」や「結婚式をモチーフにしたアイシングクッキー」などが利用されていますが、内祝いは結婚式後に贈るものなので、ブライダル系にこだわる必要はありません。
カタログギフト
結婚式の引き出物と同じく「間違いない鉄板」なのがカタログギフトです。
贈る側、受け取る側にそれぞれメリットがあり、品物に悩んだ時はカタログギフトを選べば、失敗が少なくて済みます。
【贈る側】
カタログギフトごとに金額やジャンルの系統が決まっているので選びやすい。
軽くてかさばらないので、直接会って渡す時にも大荷物にならない。
【受け取る側】
自分の趣味や好みに合う品物が選びやすい。
保存方法や賞味期限を気にしなくて良い。
カタログによっては同価格帯でも「品物中心でグルメあり」と「グルメのみ」があるので、贈る相手によって選び分けるのも良いかもしれません。
単品だけではなく、食品や雑貨とセットにしたタイプも人気があるので「カタログギフトだけでは味気ない」という時に活用できます。
タオル
日用品で定番人気なのが「タオル」です。
内祝いで贈る場合は「(自分では値段が高くて買わないが)品質が良くて使い勝手が良いもの」が喜ばれます。
ブランドタオルも変わらずの人気がありますが、ランキング結果を見ても分かるように、最近は宇治タオルが断トツで選ばれています。
品質の良さだけではなく、シンプルな白や薄い色合いのタオルが多いことから「目立つブランドロゴや色使いでは無いので、使い勝手が良い」のも受けが良い理由ですね。
食器
洋食器は「ペアグラス」、「ペアタンブラー」、「大皿」
和食器は「小鉢」、「箸セット」、「箸置き」が選ばれています。
どの家庭の食事風景にも合うように、シンプルで飽きが来ず、使い勝手が良いものが好まれます。
食器系は実際に使用されるまでに、結構、年数が経ってしまうことが多々あるので、その点でも「時代が経ても使いやすいデザイン」を選ぶようにしましょう。
和菓子
和菓子の人気商品は、洋菓子と同じく
- 個包装で食べやすく、分けやすい
- 賞味期限が1ヶ月以上あり、日持ちがする
という商品が選ばれています。
その中でも「伝統と歴史がある老舗の和菓子の定番人気品」はランキング上位になりやすく、上記の商品以外だと「福砂屋のカステラ」や「満月の阿闍梨餅・京納言詰め合わせ」も良く買い求められる和菓子です。
お惣菜・保存食品
お惣菜や日持ちのする保存食品は「肉系のお惣菜」と「洋風スープ」が2大人気です。
肉系のお惣菜は「シュウマイ」「ハンバーグ」「すき焼き」「角煮」「照り焼き」など種類豊富にあります。
湯煎や電子レンジで温めるだけで、メイン料理が食べられるので、誰にでも喜ばれる贈り物ですが、商品によって要冷蔵や冷凍もあるので、贈る際には注意が必要です。
スープの詰め合わせは、常温で長時間保存が利き、温めたり、器によそったりするだけで、簡単に美味しいスープがいただけるので、手間なく喜ばれる逸品です。
調味料・ジャム
普段、料理をする方への内祝いには、油(オリーブオイル、ゴマ油)やドレッシングなど「ちょっと良い」調味料も喜ばれます。
甘い系ならば「はちみつ」の他、「果物ジャム」、「フルーツソース」など、パンやヨーグルトと一緒に食べられる系だと、消費もしやすいです。
珍しさを優先させて、あまりにも普段の料理や食事に使わない食品を貰っても、相手は使い所が無くて保存しっぱなしになりやすいので、避けた方が良いと思います。
「パスタとオリーブオイルとソース」「ジャムと紅茶」のように、バラエティセットもあるので「同じ品が複数あっても、合わなかったらどうしよう……」と心配に思う方にもおすすめします。
精肉・海産物・フルーツ
肉系の定番人気が「牛肉の保存食系(佃煮、しぐれ煮など)」、「ハム・ソーセージの詰め合わせ」、「すき焼肉」です。一品あるだけで夕食が一気に豪華になるので、一人暮らしや所帯持ちの方への贈り物に向いています。
海産物では「粕漬け」や「瓶フレーク」の詰め合わせが好まれます。
普段の食事に使い勝手が良いので、普段から料理をされる方への贈り物に良いですね。
フルーツは「イチゴ」や「柑橘系」、「メロン」など、ご贈答用の果物が定番で、日持ちのことを考えれば「果物の缶詰」も利用されています。
お米
お米と言っても、米袋を何キロ単位で贈るのではなく、
「普段食べているものより、少し良いもの」
「色々な産地を食べ比べできるもの」
「おかゆや雑炊など、温めたらすぐに食べられるもの」
が内祝いの品物として選ばれています。
自分や相手の出身地が米の生産地であれば、産地のブランド米を少量贈るのも良いですね。
雑貨
ランチョンマット、写真立て(フォトフレーム)、マルチスタンドなど「自分では買う機会が少ないけれど、贈られれば使いたい」ものが人気です。
特にフォトフレームは、赤ちゃんや小さな子どもが居る家庭に喜ばれるのではないでしょうか?
何かと写真を残す機会が多い割に、写真を飾る機会が少なかったりするので、1枚または複数枚の写真が飾れるものがあると重宝されると思います。
のしの書き方
品物には表書きと氏名を記した「のし紙」を掛けます。
【表書き】
寿:結婚式後1週間~10日以内
内祝:挙式10日以降
【氏名】
夫婦の連名、両家の姓
【のし紙】
水引の色:紅白もしくは金銀
水引の本数:10 本
水引の結び方:結び切り
まとめ
【結婚内祝いを贈る相手】
基本的に「結婚祝いをいただいた相手」が対象
【贈る時期】
結婚式後、1ヶ月以内
【金額の目安】
結婚祝いの(1/3~)半額が目安
【贈る品物】
- 贈られた人が好きなものを選べる「カタログギフト、ギフト券」
- 贈られた側の負担が少ない「消え物(食品、生活消耗品)」
- 使えて思い出に残る「実用品(食器、雑貨)」
【贈る手順】
1.結婚内祝いを贈る人をリストアップする
2.贈られた結婚祝いの金額を確認する
品物でいただいた場合は値段を調べる
3.結婚内祝いの品物を決定、購入する
4.お礼状と合わせて贈る(発送または持参)
結婚内祝いとお礼状の発送が終われば、ひとまず「結婚に関するやるべきこと」が終わります。
まだまだ色々とやることが有るかと思いますが、大変しんどくならない程度に取り組んでいきましょう。