結婚後に本籍変更をするメリット・デメリットとは?転籍届の届け出方法と必要書類

転籍届

本籍とは、簡単に言えば「自分たちの戸籍を保管する市区町村(役所)がどこになるか?を決める為の場所」のことです。

婚姻届にある「結婚後の夫婦の新しい本籍」に記載した住所が、二人の新しい本籍になり、その本籍地を管轄する役所が、二人の新しい戸籍を保管する役所になります。

本籍地は基本的に日本国内であれば、どの場所に置いても良く、出生地や現在の住所(実際に住んでいる場所)と異なっても全く構いません。

その為、結婚後、しばらく経ってから

引っ越しなどにより本籍地が遠くなった。

今、住んでいる所と戸籍のある役所が近い方が、戸籍謄(抄)本を取得する時に便利。

などの理由で本籍を変更してもOKです。

戸籍謄(抄)本の取得には、直接、本籍地の役所に行く他に、

  • マイナンバーカードを利用したコンビニ交付
  • 郵送で取り寄せ

を利用する方法もあります。

とは言え、コンビニ交付はマイナンバーカードを持つことに抵抗がある人には難しく、郵送で取り寄せは手数料分の定額小為替や返信用封筒、切手を用意する必要があり、時間と手間がかかります。

本籍変更は住所変更とは異なるので、引っ越しを伴わなくても良く、「転居届/転出届・転入届」の提出で変更になるのは住所地(住民票のある住所)だけです。

引っ越しで住所変更した時に、本籍地も変更したい時は転籍届を届け出る必要があります。

本籍変更のデメリットは?

本籍を変更することのデメリットとしては

  • 運転免許証の記載事項変更が必要
  • 本籍が他都道府県だとパスポートの記載事項変更が必要
  • 死後、相続人の手続きが増える

の3点が代表的ですね。

上記2点に関しては、引越し後の住所変更のように、一度変更すればそれで済む話なので、本籍変更を躊躇するほどの大きなデメリットにはなりにくいです。

本籍はその性質上夫婦が別々に本籍を置くことはできないので、配偶者の承諾が必要になることはお忘れなく。
ちなみに「分籍」は、親の戸籍に入っていた子どもが、親の戸籍から抜けて新しく戸籍を取得することなので、全く別物です。

運転免許証の記載事項変更が必要

運転免許証

運転免許証を見ると(現)住所しか記載されていないように見えますが、運転免許証のICチップには本籍が記載されています。

本籍変更時には本籍地が記載されている住民票と運転免許証、ハンコ(認印可)が必要になります。

本籍が他都道府県だとパスポートの記載事項変更が必要

既にパスポートを持っている場合、パスポートに記載されている本籍/Registered Domiclleが都道府県単位で変更になる場合は

  • 記載事項変更をして、有効期限が同じパスポートを新しく取得する
  • パスポートを新しく取得する

のいずれかの手続きが必要になります。

本籍がA県B市で変更後がA県C市のように同一の都道府県であれば、上記の手続きは不要です。

本籍変更後、海外旅行の前に、新しい本籍の戸籍謄(抄)本を取得して、申請を行ないます。

とは言え、パスポートの本籍を変えなくても、旧姓のままのパスポートで新婚旅行に出掛けるよりもリスクやデメリットは少ない(旅券法違反にはなりますが)ので、パスポートの更新をする時までそのままにしているという人も少なくありません。

死後、相続人の手続きが増える

死後、遺産(金融機関の預金、株、不動産など)の相続手続きを行なう際に、亡くなった人の出生から死亡(生まれてから死ぬまで)の戸籍謄本が必要になります。

引っ越しなどで住所が変更になる度に、戸籍の本籍も変更していた場合は、過去に戸籍があった各役所で戸籍謄本(除籍謄本・改製原戸籍など)を取得しなければなりません。

例えば

結婚前はA県B市
結婚後はC府D市

に本籍を置いていた場合、用意する戸籍謄本(除籍謄本)は2通で済みますが、何度も本籍変更をしていると、その回数だけ手間と時間がかかります。

相続手続きの際に、法律事務所に頼めば、出生から死亡までの戸籍謄本の取得を代理で行なってくれるので「その時は専門家に任せる」と思うのであれば、引っ越しのたびに本籍地も変えるのも

本籍変更に必要なものと手続き方法

戸籍の本籍を変更する際は、役所で転籍の手続きを行ないます。

転籍届の提出場所は、本籍地または転籍地、届出人の所在地(現住所の他、一時的な滞在地を含む)の役所です。

提出場所は本籍のある役所ではなくても良いのですが、届け出の際に必要になる「戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)」は用意することになるので、

1.本籍の役所で戸籍謄本と転籍届を取得する。
2.転籍届に必要事項を記入する。配偶者の署名と捺印をしてもらう。
3.自分が行きやすい役所で転籍届を提出する。

という手順だとスムーズに行きやすいと思います。

必要なもの

  • 転籍届
  • 戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)
  • 窓口に来た人の身分証明書

【転籍届】
転籍届は役所にあります。
自治体によってはWebページからダウンロードと印刷が可能なので、自宅で必要事項を記入して役所へ行くと時間短縮になりますね。

・本籍
・筆頭者の名前
・新しい本籍
・同じ戸籍にある人全員の氏名/世帯主の氏名
・届出人(筆頭者と配偶者)の署名・押印・生年月日
筆頭者と配偶者の署名は「自筆」、押すハンコも別々のものを用意します。

【戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)】
他の地区町村からA市へ、A市から他の市区町村に転籍したり、同じ市区町村内での転籍でも本籍地以外の市区町村役所で届け出をしたりする場合に要ります。

いかがでしたか?

本籍変更に関しては

「先祖代々の土地など、家に縁のある土地に置くもの。むやみに本籍は変えない」

「戸籍謄(抄)本を取得するのに利便性があるから、現在の住所と同じにしておきたい」

など、考えは様々にあるので、正解は無いのですが、合理性を求めるのであれば「現住所と本籍は近い方が良い」と思います。

とは言え、引っ越しの度に本籍変更をするのも手間なので「必要な時に戸籍謄本を取得するのにそれほど手間がかからない」のであれば、そのままにしておくのが

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