両親への挨拶に欠かせないのが「手土産」です。
手土産は最初の共通の話題として取り上げやすく、話の良い潤滑油として役目を果たしてくれます。
美味しいものは場を和ませる効果も高いので、それなりにこだわった品物を選びたい所です。
両親への挨拶は一回だけ。相手先に好印象を持ってもらえるような、失敗しない手土産の選び方についてまとめてみました。
目次
手土産を選ぶポイント
手土産例としては
- 自分の出身地の名産品
- 老舗や人気店の和菓子・洋菓子
- 酒類
- 季節の果物
などが代表的ですね。
他には
- 金額は3,000円~5,000円程度
- 個包装で切る手間が無く、分けやすい
- 個数が多い場合は、日持ちがする
- 縁起が良い由来がある
- 手土産で話が盛り上がる
というのも合わせて考えておきたい所です。
そして何より大切なのが「相手に喜んでもらえる手土産を選ぶこと」。
相手の好みを聞き「ワンランク、ツーランク良いもの」を選べば、まず悪い顔はされないはずです。
手土産は何個必要?
基本的に「相手先の両親へ手土産として贈るもの」なので一個だけで大丈夫。
人によっては二品以上を持参することもあります。
例えば
- 「重ね重ねよろしくお願いします」という意味を込めたい。
- 一品だけだと安いので、もう一品追加して4,000~5,000円にする。
- 祖父母など別世帯にも挨拶をする。
- 無難なものと、相手の母or父が好きなものを用意する。
- 自分で買ったものと、母が持たせてくれたもの。
という場合ですね。
ちなみに「人に贈り物をする時は奇数、偶数は縁起が悪い」という意見も聞きます。
3品までなると仰々しい雰囲気が出てしまうので「一つ一つの品物を小ぶりにして3品にする」「入っている個数が奇数の詰め合わせを選ぶ」など、手土産の範囲を出ないような工夫を忘れずに。
手土産向きな和菓子・洋菓子など5選
「具体的に何を買えば良いか、全く検討が付かない」という場合は、百貨店のオンラインショップを見ることをおすすめします。
人に贈るのに適したギフトの種類が豊富で、百貨店で取り扱うだけある知名度と人気があるお店や商品が分かります。
時期ごとに「母の日」「父の日」「お中元」「敬老の日」「お歳暮」など、訪問する時期に応じた旬の手土産も選びやすくなっています。
今回は高島屋オンラインストアから、両親への挨拶時の手土産としておすすめなギフトをいくつかピックアップしてみました。手土産の選び方の参考になれば幸いです。
バウムクーヘン
切り口が年輪のように見えることから、縁起物としてお祝いごとに良く利用されます。結婚式の定番の引き出物でもありますね。
切る行為が「縁起が悪い」「相手に手間をかけさせる」と思うのであれば、クラブハリエの「バームクーヘンmini」はいかがでしょうか。
手のひらに乗るほどの小さな大きさなので、切る手間がなく、ちょっとしたお茶請けにもぴったりです。
1個売りからありますが、手土産には「8個入:2,808円」「12個入:4,158円」が個数や予算的にちょうど良さげ。
日持ちが約7日間なので、個数多めに買う場合は、訪問する直前に注文した方が安心ですね。
フルーツゼリー
暑い時期の挨拶は「冷菓」がおすすめ。
日本橋 千疋屋総本店の「フルートジェリー詰合せ」は、果汁をふんだんに使った瑞々しい美味しさが人気のギフトです。
「千疋屋総本店」と言えば、老舗フルーツの名店なので、相手の両親への手土産として相応しいお店ですね。お中元にも良く利用されています。
フルートジェリー詰合せ9個入り(3,240円)は、みかん、りんご、グレープ、ブラッドオレンジ、ゴールデンパイン、ピーチが各1~2個入っていて、色鮮やかで目でも味わえます。
他にも「ストレートジュース」や「アイスクリーム」「シャーベット」「フルーツポンチ」など、果物の美味しさを凝縮したデザートを種類豊富に取り扱っています。相手の好みや時期、持ち運びの距離、重さに応じて、選んでみるのも良いですね。
羊羹・最中
贈り物のド定番な和菓子と言えば、羊羹(ようかん)ですね。
羊羹で迷った時は「とらや」を選んでおけば間違い無し。年配の方であれば、誰でも知っている有名和菓子店です。
とらや「羊羹・最中詰め合わせ」(3,326円)には、それぞれ味の異なる小形羊羹が6本、桜・菊・梅をかたどった最中が8個入っています。
個数が多めですが、羊羹は常温で1年、最中は常温で24日持つので、保存場所に困らず食べ切ってもらいやすいと思います。
小形羊羹の大きさは「7.9×2.8×2.0cm」で、大体スマホの1/4サイズ。
羊羹は「切り分ける=縁起が悪い」として避ける人もいますが、小形羊羹は包丁で切り分ける必要が無いので、数ある羊羹の中でも贈りやすいと思います。季節に応じて水羊羹に代えるのも良いですね。
塩昆布・佃煮詰合せ
縁起物の「昆布」を使用した手土産として贈りやすいのが「塩昆布」。
神宗の「塩昆布他佃煮詰合せ」(3,240円)は、塩昆布、ちりめん山椒、鰹昆布の3種類。
お茶請けやご飯のお供、酒の肴にも良く合い「甘い物は苦手」「卵や乳製品にアレルギーがある」という親御さんにも贈りやすい一品です。
日持ちは常温で50日ほど。
お吸い物
「手土産を挨拶の場で一緒に食べない」のであれば、加賀麩 不室屋「宝づくし」(3,456円)をおすすめします。
麩焼きの中に、色とりどりの具が入ったお吸い物(おすましとお味噌汁)の詰め合わせです。
指で麩焼きの中央に穴を開け、そこにお湯を注ぐと、中から細工麩や野菜が次々に飛び出してくる仕掛け付きで、見目華やかで楽しみがあります。
賞味期限は90日間と長く、簡単にご飯を済ませたい時や、ちょっとしたお祝いごとの席でのお吸い物としても重宝します。
私の出身は富山なのですが、同じ北陸(加賀麩不室屋は、石川県金沢の老舗のお麩屋さんです)として、個人的に良く手土産で買って帰るものの一つです。特に親御さんや祖父母世代の年齢の人に喜ばれるので、ちょうど良いかなと。
のしは必要?
両親への挨拶で渡す手土産であれば、熨斗までは必要ありません。
「上司やお得意先へのお土産」や「引っ越しの挨拶」をする際に、熨斗を付けないのが一般的なのと同じです。
熨斗を付ける際に気を付けることは?
元々、熨斗紙(のしがみ)を付ける予定が無くても「親に『熨斗は絶対に付けなさい』と言われた」という場合は、それに従っておいた方が、後々に禍根を残さずに済みます。また購入の際、店員さんに「熨斗は付けた方が良い」と勧められたという人もいますね。
手土産に熨斗を付けるのは、少数派ですが「一定数は居る」ということで、手土産に相応しい熨斗とは何か?を考えてみたいと思います。
水引:赤一本(他には紅白の結び切りor蝶結び)
表書き:ご挨拶・お土産など
表書きの下:自分の名字
熨斗の順番:外のし(品物→包装紙→のし)
【水引:赤一本(紅白の結び切りor蝶結び)】
結切りは「固く結ばれ解けない(離れない)」ことから、婚礼関係の熨斗に使います。
花結びは、結び目が簡単に解けて何度も結び直せることから「何度繰り返しても良いことだ」というお祝い事に適しており、お礼やご挨拶などの贈答用に使います。
水引に関しては
「二人の縁が解けないように。結婚は何度も行なうものではないから、結び切りが良い」
「切り結びの熨斗を使うのは結納から。挨拶や顔合わせであれば、蝶結びで良い」
と、人によって、かなり意見が分かれます。
「お店の人に勧められて蝶結びにしたけど、相手の両親には良い顔されなかった」というケースも考えられるので、ちょっと難しい問題ですよね。
もう少し詳しく調べてみると、結び切りと蝶結びが両用できる、赤の横一本線の「紅一本」という水引もあるようです。
結び切りと蝶結びのどちらが良いか迷った時は「熨斗で紅一本のものはありませんか?」とお店の人に聞いてみるのと良いです。
【表書き:ご挨拶・お土産など】
ネットショップで付けられる熨斗の種類を見ると 表書きに「ご挨拶」「お土産」の欄が無いことも多いです。
その際は届いた手土産に、自分で熨斗を用意して表書きと名字を書き、包装紙の上から貼る必要があります。
店舗で購入する際は「表書きは『ご挨拶』、名前は●●でお願いします」と頼めば大丈夫です。
やっぱり熨斗は無くても良いのでは?
水引の種類や表書きで悩んだり、下手に熨斗を使って相手の両親へ良い印象を持たれなかったりするリスクを考えると、いっそのこと「熨斗無し」の方が良い気がしますね……。
【結婚準備のリアル管理人の場合】
二人とも、手土産には熨斗をつけました。
結婚相手:表書きなし・紅白の蝶結び・名字
私:表書き「ご挨拶」・紅白の蝶結び・名字
これは相手が先に私の実家に挨拶に来た時、熨斗付きの手土産を持参されたので、それに私も合わせた形になりました。
最後に
両親の挨拶で持参する手土産は
「あなたの事を思って選びました。」
「これからもよろしくお願いします。」
など、色々な思いを込めて渡すものです。
「挨拶の時にとりあえず用意しておくもの」と安易に考えず、相手の両親に喜ばれて「この人なら大丈夫だな」と思われるような、素敵な逸品を選んでみてください。
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