世帯変更届を提出(世帯合併)するのは同棲中?結婚後?それぞれのメリット・デメリット

世帯

付き合っている人と同棲をするために、引っ越しをする場合、一つ考えたいのが「世帯主をどうするのか?」ということです。

世帯主が変わった時や、世帯を分けた時など世帯構成が変わった場合は、市区町村役所の窓口で、住民異動届にある「世帯主変更」の手続きをする必要があります。

今回のように「同棲をするので、今の住所から引っ越す」という場合は

【実家暮らしor住民票の住所が実家になっている】
・世帯主を親から自分に変更する。
・世帯主を親から彼に変更する。

【一人暮らしで世帯主が自分】
・世帯主をそのまま変更しない。
・世帯主を自分から彼に変更する。

という上記いずれかの変更手続きを行ないます。

引越し前の住所の市役所などで転出や転居の手続きをする際に書く住民異動届には「新世帯主氏名」を記入する欄があるので、その氏名を誰にするかによって、新居での世帯主が決まります。

【語句説明】
世帯:生計を共にする集まり、社会生活上の単位のこと。
世帯主:主にその世帯の生計を維持している者。その世帯の代表者として社会通念上妥当と認められる者。
筆頭者:戸籍の一番最初に名前が記載されている人物。新戸籍を作る際に、夫の氏を選ぶと夫が筆頭者、妻が配偶者になる。

同棲の段階で世帯は同じにした方が良い?

同棲であれば、ほとんどのカップルは生計を別に管理していると思うので、基本的に「世帯は別」扱いでOKです。

世帯を別にする場合は「住民異動届(転入届・転出届・転居届と同じ用紙)」の新世帯主の氏名欄に、自分の名前を記入します。

旧世帯主の氏名は
●実家暮らしor住民票の住所が実家になっている→父親の氏名
●一人暮らしで世帯主が自分→自分の氏名
を書きます。

同じ住所に住んでいてもそれぞれを世帯主として登録することは可能(ルームシェアやハウスシェアだと、一人ひとりが「世帯主」なのと同じ)なので、同棲は基本的に世帯を分けている方が得られるメリットが大きいです。

【メリット】
・住宅手当※が会社から互いに出ている場合、世帯を分けた方が二人とも住宅手当が受け取れる。
・同一世帯にした場合、役所などから届く郵便物が世帯主の名前で届く為、世帯主以外だと開けにくい。
・同棲していることが住民票からバレる心配がない。続柄が「同居人」「未届の妻(または夫)」にならない為。

※住宅手当は、支給の基準が「世帯主」としている企業が多い。

【デメリット】
・婚姻届提出後、同一世帯にする為に「世帯合併届」を提出する必要がある。

婚姻届

結婚する時は、婚姻届を提出して受理された後に「世帯統合」の手続きを行ないます。

基本的に世帯主・筆頭者が男性の名前になり、女性は「続柄:妻」として住民票に記載されます。

婚姻届の提出だけでは同一世帯にならないのは「遠距離で一緒に住まない(互いに住んでいる住所は別々)が、婚姻届は提出する」という場合があるからです。

住所地の役所に婚姻届を提出した場合は、世帯合併手続きも一緒にできます。

ただし国内リゾート婚や実家に帰省中などで、住所地以外の役所に婚姻届を提出した場合は、住所地の役所に世帯合併の手続きをしに行く必要があるので、二度手間になりやすいので注意してください。

同一世帯は「事実婚」扱いに

同棲中に同一世帯にするのは「結婚直前で、一緒に暮らした後は生計を同一で管理する」や「婚姻届は出さないけど『事実婚』として暮らしたい」という場合です。

大ヒットした『逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)』では、「戸籍はそのままで、みくりの住民票を津崎の住まいに移して、生計同一世帯にする」で「事実婚」という形を取っていました。

【メリット】
・婚姻届を提出後、世帯合併の届けを出さなくても良い。
・「事実婚」扱いになるので、入籍前から携帯電話の家族割が適応される、住宅ローンを共同で組める、生命保険の受取人になれる……など。

【デメリット】
・自分が世帯主では無いことで、住宅手当が受け取れない場合がある。
・同棲を解消して別れた後、男性の住民票に女性の名前がそのまま残る(訂正線は引かれる)場合がある。
市外に引っ越すと住民票が新しく作られるので、名前を跡形も無く消せる。

同一世帯にする場合は「住民異動届(転入届・転出届・転居届と同じ用紙)」の新世帯主の氏名欄に、彼の氏名(≒世帯主になる人の氏名)を記入します。

旧世帯主の氏名は
●実家暮らしor住民票の住所が実家になっている→父親の氏名
●一人暮らしで世帯主が自分→自分の氏名
を書きましょう。

住民票の続柄は「同居人」または「未届の妻(夫)」になります。
婚姻届を提出後、住民票の続柄は「同居人」または「未届の妻(夫)」に線が引かれて「妻」または「夫」と記載されます。

世帯変更の手続き方法

窓口 現住所の役所窓口、出張所
提出期間 世帯に変更があった日から14日以内
届出人 世帯変更する本人または同一世帯の人※代理人も可
持参するもの 届出人の本人確認書類など

届出窓口

現住所(=住民登録をしている、引越し前)の役所窓口、出張所

提出期間

世帯に変更があった日から14日以内。
14日目が役所の休日に当たる時は「その休日の翌日まで」が期限です。

今回の場合だと、引越し前の住所の市町村区役所で、住民異動届(転出届、転居届)の手続きを行なう際に「新世帯主氏名」を自分または相手の氏名を書きます。

届出人

世帯変更する本人または同一世帯の人

※代理人提出も可能。

世帯が別々の二人が世帯合併をする場合、以下の2通りの方法があります。

・世帯変更をする女性(彼女、妻)本人が手続きをする。
・男性(彼氏、夫)や家族などが代理人となり手続きをする。

※女性(彼女、妻)が世帯合併を行ない、男性の世帯に入る場合。

持参するもの

●届出人の本人確認ができるもの
運転免許証、マイナンバーカード(個人番号カード)、住民基本台帳カード、健康保険証など

●印鑑
住民異動届に本人署名の場合は不要

加入者のみ国民健康保険証、介護保険証、後期高齢保険証などが必要になる場合があります。
世帯変更で世帯主が変更になると、国民健康保険証などの世帯主の欄が変わるので、持参が必要になります。

本人や同一世帯の人以外の代理人が届出する場合は、委任状と代理人の本人確認書類も忘れず持って行きます。

【委任状の書式】
・委任状の用紙は便箋でもOK
・表題は「委任状」
・作成年月日を記入
・依頼する本人の住所、氏名、押印(認印で可)
・委任する内容を記載(例「世帯変更届の提出について、下記の者に委任します。」)
・代理人の住所、氏名

※委任する本人が自筆で署名して、印鑑を押すことを忘れずに。

住民異動届の書き方

住民異動届

実際に手続きをする際に職員さんから書き方を教えてもらえるので、特に困ることはないと思いますが、事前に知っておいて損はありません。

【届出年月日】
来庁して住民異動届の手続きをする日を記入します。

【異動年月日】
新しい住所に引越しする予定日を記入します。
※職員さんからは「異動年月日は明日以降の日付を記入してください」と言われました。届出年月日と異動年月日が同じ日になると「住民票の除籍」という、また別の手続きが必要になるそうです。

【届出人の氏名】
異動する本人が手続きをする場合は、自分の氏名を書きます。
本人であれば㊞のハンコは必要ありません。

代理人が手続きする場合は、下欄の住所や異動する人との関係を記入します。

【電話】
自宅または携帯電話の電話番号を記入します。

【新住所】
引越し先の新居の住所を記入します。
新世帯主氏名は、別々の世帯にするならば「自分の名前」、同一世帯ならば「相手(男性の氏名)」にします。

ちなみに新世帯主氏名を「相手(男性の氏名)」にした場合は、住民票の続柄は「同居人」または「未届の妻(夫)」になります。

【旧住所】
引越し前の住所(住民票に記載の住所)を記入します。
旧世帯主氏名は、実家暮らしor住民票の住所が実家ならば「父親の氏名」、一人暮らしで世帯主が自分ならば「自分の氏名」を書きます。

※新住所・旧住所にある行政区は書かなくてもOKでした。

【本籍】
本籍の住所を記入します。
筆頭者は戸籍の最初に記載されている人なので「父親(結婚の際に名字が変わっていない方)の氏名」を書きます。

【No.1】
異動する人(≒自分)の氏名、ふりがな、生年月日、性別、世帯主との続柄を記入します。

世帯主が親の場合は「子」、自分の場合は「本人」になります。

まとめ

同棲の段階では「世帯を別」にした方が得られるメリットが多い
世帯を別にする場合は「住民移動届(転入届・転出届・転居届と同じ用紙)」の世帯主の氏名欄に、自分の名前を記入する。

結婚する際は、婚姻届の提出後「世帯合併」の手続きを行なう。
婚姻届の提出だけでは同一世帯できない為、世帯合併の手続きは必須。
住所地の役所に婚姻届を提出した場合は、世帯合併手続きも一緒に行なえるが、住所地以外だと世帯合併は別に行なう必要がある。

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