結婚式の席次表作成のコツは?配置の仕方、肩書や挨拶文の書き方

ちらし型

披露宴会場で招待客の席を案内したり、招待客がどのような人たちなのかを紹介したりするのが席次表(せきじひょう)の役割です。

招待状を発注して送った後、披露宴の具体的な内容を決定する際に合わせて席次について考え始めて、挙式1ヶ月前を目安に席次表やプロフィール表などの発注や作成を行ないます。

【席次表作成の手順】
1.結婚式場からテーブル配置表をもらう。
2.招待客を「主賓」「会社関係者」「友人」「親族」「家族」……とグループ分けする。
3.上座(かみざ)下座(げざ)、話しやすさなどを考えて、席を割り振る。
4.上手くいかない部分が出てきたら、ウエディングプランナーさんなどに相談。
5.ある程度できあがったら、両家の親にも内容を確認してもらう。
6.席次表に記載する肩書を確認。挨拶メッセージを考える。
7.招待客の出欠が確認できた後に発注をする。

招待客の配置方法

新郎新婦が座るメイン卓に向かって左に新郎側、右に新婦側の招待客が座るのが一般的です。

「新郎が右、新婦は左」は挙式から写真撮影、移動、披露宴まで常に変わりません。
ただし婿養子や養子縁組の場合は、新婦を「上位」と考えて、左右を逆にすることもあります。

新郎新婦に近い席が「上座」で、主賓、会社関係者、友人……という順に配置して、家族や親族は遠い席「下座」になります。

【上座】
主賓※(立てた場合)
会社・職場の上司
学生時代の恩師
会社・職場の先輩、学生時代の先輩
同僚・友人
後輩
親戚
家族
【下座】

【主賓(しゅひん)とは?】
招待客を代表してあいさつしたり、乾杯の音頭を取ったりする人のことです。

最近は「招待客全員が主賓」という考え方から、主賓を立てない披露宴も増えてきました。主賓なしだと、カジュアルな雰囲気になるので、友人主体の結婚式に向いています。

格式にこだわる親族や会社関係者(特に役職付きの人)が出席する場合「自分たちの披露宴は主賓をあえて立てないようにした」ということを事前に説明しておいた方が良いですね。

会社関係者の席順は役職順が基本

職場の上司

席次で気を付けたいのが「仕事関係者の配置」です。

上下関係を間違えて不快な思いをさせないように、注意する必要があります。

会社関係者の席順は基本的には役職が上の人が上座に座ります(=新郎新婦側に近くなります)

役職が同じ人が複数いる場合は、年齢や社歴(入社後の経歴や年数)を考慮して決めます。

招待客の役職や年齢、社歴が分からない場合は、先輩や人事部に聞いてみて、正しい情報を得て下さい。

また取引先の人を招待して、職場の上司とどちらを上座にしたら良いか悩む場合は、既婚者の先輩にアドバイスを求めてみると良いでしょう。

話しやすさを優先させる

席次は「上座、下座」を考える必要がありますが、披露宴のような着席スタイルだと移動ができない分、近くに座る人たちが誰になるかで会場の雰囲気も変わってきます。

目上、目下だけにとらわれず「どのテーブルの、どの席に座ってもらえば、招待客が気まずい思いをせず、楽しく過ごせるのだろうか?」も合わせて考えます。

例えば

  • 会社・職場関係の人を同卓に集める
  • 現在の会社・職場関係以外で目上の人たちをまとめる
  • 大学でお世話になったゼミの教授とゼミ仲間を一緒にする
  • 新郎新婦の友人同士が知り合いなので、同テーブルにする
  • 趣味や話が合いそうな人を近くに配置する

など、招待客の顔ぶれを見ながら、考えてみてください。

両家の招待客を同卓にしてもOK

両家の招待客を同卓に

一つのテーブルで「新郎側」「新婦側」と分けず、両家の招待客を同卓にしても構いません。

例えば……

  • 最前列のテーブル数が奇数になり、両家で平等にならない
  • 両家で招待客数が合わない
  • 新郎新婦の友人や同僚が同世代なので話が弾みやすそう
  • 少人数の披露宴で両家の主賓が各1人ずつしかいない

という場合が挙げられますね。

一方の招待客が多い場合は「メイン卓に向かって、右が新婦側、左が新郎側」と厳密にする必要はありません。

両親に前の席に座って欲しいのだけど……

身内だけや、主賓無しの「ゲスト全員が主賓」の披露宴であれば、特に問題ありません。

「両親にハレの姿を近くで見てもらいたく思い、前方に家族席を設けさせていただきました」と一言断りを入れておくと、他の招待客にも納得してもらいやすいです。

目の前のテーブルではなく、最前列の端のテーブルにするなど、それなりの配慮はした方が良さそうです。

妊婦さん、子連れの招待客の席は?

ベビードレスの子ども

招待客の中に、妊婦さんや子ども連れがいる場合は、披露宴中に席を立つ機会も少なくありません。

その為、移動がしやすいよう、なるべく出入り口に近い席を用意しておくと、中座することになっても、悪目立ちせずスムーズに移動しやすくなります。

またテーブルの脇にベビーカーが置けたり、子供用のイスを用意したりする対応をしてくれる会場もあるので、事前に相談しておくと安心です。

途中で退席予定の招待客がいる場合は?

同じテーブルでも会場の出入り口の方に近かったり、退席・空席が目立ちにくい席を用意します。

知り合いが誰もいない招待客の席は?

知り合いが誰もいない披露宴に出席するのは、やはり心細さがあるものです。

その人と合いそうな人、年齢が近い人、職業で接点がある人などの隣に席を取りましょう。

またその人の隣に座ることになる人は、一人出席であることを伝えて「なるべく話しかけるようにして欲しい」などのお願いしたり、披露宴が始まる前などに引き合わせたりして、披露宴中に話が弾むように心配りをしましょう。

仲が悪い人同士をは同卓にしても大丈夫?

仲の悪い招待客と同じテーブルにすると、気まずくなったり、気分を害したり、せっかくのおめでたい気分が失せてしまいます。

互いの視線が合わないように離れた席を用意したり、背中合わせに配席したりしましょう。

また同じテーブルにする場合は、丸テーブルだと「対面」にすると、位置が離れることでお互いに会話する必要がなくなったり、中央の装花で見えにくくなったりするので、少しは気が楽だと思います。

あまり会う機会のない親戚などを招待する場合は、念の為に確認しておくと安心です。

テーブルレイアウトごとに見る席次表

披露宴のテーブルレイアウトには、丸テーブルを使う「ちらし型」と、長テーブルを使う「くし型」の2パターンが一般的です。

少人数の披露宴であれば、オーバル(楕円形)型も利用されています。

レイアウトは披露宴会場によって決まっていますが(私が申し込んだ結婚式場の披露宴会場は全て丸テーブル、ちらし型でした)、変更可能な会場もあるので、こだわりがあれば伝えてみると良いと思います。

丸テーブル:ちらし型

ちらし型

人数調整がしやすくレイアウトの自由度が高いのが、丸テーブルのちらし型です。

ちらし型

テーブルを囲むことで招待客同士で会話が楽しめるので和やかな雰囲気が出たり、新郎新婦や招待客がテーブルを回ったりしやすくなります。

また1台の丸テーブルには6~10人座れるので、直前に欠席者が出た時も対応しやすいです。

※角テーブルの場合は新郎新婦側の正面は空けておきます。

長テーブル:くし型、流し型

テーブル型

メイン卓に座る新郎新婦が良く見えるのが特徴的で、晩餐会のような格調高い雰囲気になり、落ち着いた感じになります。

長テーブル型の席次表

同じ広さの披露宴会場でも、長テーブルの方が丸テーブルよりも多くの招待客に対応できます。ただし人数の増減に対応しにくく、両隣と向かいに座っている人しか話せないのがデメリットです。

オーバル型

オーバル型

高砂席(メイン卓)を設けず、新郎新婦がオーバルテーブルや長テーブルの中央に座ります。

少人数であれば、オーバル型テーブルを一つ、もう少し人数が多い場合は、オーバル型テーブルのまわりに小テーブルを配置します。

新郎新婦の周りに人が集まるので、アットホームな雰囲気になります。
親族や友人だけを招待するような、少人数制の披露宴に使われる方法です。

肩書

招待客と新郎新婦との間柄を分かりやすくする為に、席次表に名前以外に記載するのが「肩書」です。

肩書は
1.招待客が所属する会社・職場の役職を詳しく書く(例:株式会社○○○ 株式会社○○○ △△△部 部長)
2.新郎新婦との間柄を簡単に書く(例:新婦上司)
のどちらかになります。

両家で表記方法を統一して、席次表を見た時にバランスが取れるようにしましょう。

媒酌人

媒酌人 御媒酌人
媒酌人の奥さん 御媒酌人令夫人

会社・職場関係者

以前は会社名や役職名まで詳細に記載していましたが、最近は転職を繰り返したり、派遣で上司や同僚の定義があいまいだったりする場合も少なくありません。

その為「株式会社○○○ △△△部 部長」とせず、シンプルに「新郎(新婦)会社上司」にしてしまうのも一つの手です。

職場結婚などで招待客が仕事関係で占める場合は、部署名や役職まで書いた方が良い場合もあります。
特に上司の肩書は、名刺などを確認して間違いがないようにします。

会社社長 株式会社○○○ 代表取締役・株式会社○○○ 取締役社長
上司 新郎(新婦)会社上司
複数の肩書がある上司 新郎(新婦)会社上司
本人との関係が近いまたは最上級の肩書を2つまで記載
他社に転職した上司 新郎(新婦)会社元上司
※現職名、元職名のどちらでも良い
退職して現在は無職の上司 新郎(新婦)会社元上司・元の職名
新郎や新婦本人は既に退職しており、現職中の上司を招待する場合 新郎(新婦)元会社上司・現職名
会社の先輩 新郎(新婦)会社の先輩
会社の友人、後輩 新郎(新婦)会社同僚
転職や退職前に知り合った同僚 新郎(新婦)元職場の同僚
転職や退職した同僚 新郎(新婦)職場の元同僚

勤め先が役所や学校、病院の場合は会社ではなく「職場」とします。
招待客に後輩がいる場合「席次表に『後輩』と記載するのは失礼」という理由から、肩書は「同僚」とします。

友人関係

友人関係の肩書は「新郎(新婦)友人」で統一する方法もありますが「いつの時代の友人なのか?」が分かると、新郎新婦との関係性がより分かりやすいです。

学生時代の先輩 新郎(新婦)の○○時代の先輩
学生時代の友人 新郎(新婦)の○○の友人
幼なじみ 新郎(新婦)の幼なじみ
後輩 新郎(新婦)の○○の友人※
その他友人 新郎(新婦)の友人・知人

※「『後輩』と記載するのは失礼」という理由から、肩書は「友人」とします。

その他

恩師や習い事の先生の敬称は「先生」「様」のどちらでも大丈夫です。

恩師 新郎(新婦)の○○時代の恩師※現役の場合は現職名を書く場合も
近所の方 新郎(新婦)知人・新郎(新婦)父母友人
習い事の先生 ○○○流師範(華道や茶道など)・新郎(新婦)の○○の先生
子どもの招待客 ○○○様ご子息・ご令嬢

家族・親族

「親戚」だけでも良いのですが、一般的には血縁関係を記載することが多いです。

【敬称】
席次表の名前には「様」を付けますが、親や(未婚の)兄弟姉妹、祖父母(同居の場合)には付けません。
小学生くらいまでの子どもには「くん」や「ちゃん」を付けます。

父・母 新郎(新婦)父・新郎(新婦)母
兄弟姉妹 新郎(新婦)兄・新郎(新婦)弟・新郎(新婦)姉・新郎(新婦)妹
兄弟姉妹の配偶者 新郎(新婦)義姉・新郎(新婦)義妹・新郎(新婦)義兄・新郎(新婦)義弟
※年齢に関係なく
兄弟姉妹の子ども 新郎(新婦)甥・新郎(新婦)姪
祖父母 新郎(新婦)祖父・新郎(新婦)祖母
父母の兄姉 新郎(新婦)伯父・新郎(新婦)伯母
父母の兄姉の配偶者 新郎(新婦)伯母・新郎(新婦)伯父
※年齢に関係なく
父母の弟妹 新郎(新婦)叔父・新郎(新婦)叔母
父母の弟妹の配偶者 新郎(新婦)叔母・新郎(新婦)叔父
※年齢に関係なく
新郎新婦より年上のいとこ 新郎(新婦)従兄・新郎(新婦)従姉
新郎新婦より年上のいとこの配偶者 新郎(新婦)従姉・新郎(新婦)従弟
※年齢に関係なく
新郎新婦より年下のいとこの配偶者 新郎(新婦)従弟・新郎(新婦)従妹
※年齢に関係なく
新郎新婦より年下のいとこの配偶者 新郎(新婦)義妹・新郎(新婦)義弟
※年齢に関係なく
いとこの子ども 新郎(新婦)従甥・新郎(新婦)従妹
その他親戚 新郎(新婦)親戚

家族や親戚の恋人や婚約者が出席する場合の肩書は「新郎(新婦)友人・知人」または「新郎(新婦)間柄婚約者」になります。

「肩書を載せない」という人も

友人主体のカジュアルな披露パーティーであれば、堅苦しくないよう席次表に肩書を載せない場合もあります。

その代わりに 一人ひとりのプロフィールを紹介する一文を付けると、その人物について親しみが増したり、招待客同士で話が弾む切っ掛けができたりします。

また披露パーティーの中で「新郎新婦が招待客を一人ずつ紹介していく」という方法を取るのもありますね。

席次表の書き方・作り方

1.結婚式場から披露宴会場のテーブルやイスの配置が載った見本用紙を受け取る。
2.テンプレートに従って、席次や肩書を決めていく。
3.プロフィールや挨拶メッセージを考える。
4.招待客が確定してから席次表の発注をする。

招待状の返事を待っていると席次表作成の作業が遅れてしまうので「全員が出席する」という前提で、先にあらかた作っておき、招待客が確定してから発注を行なうとスムーズです。

丸テーブルであれば1テーブルあたりの人数調整もしやすいので、人数が増減しても大丈夫。

席次表を刷ってしまった後に「名前が間違っていた」「肩書が古いものを使ってしまった」などを起こることを防ぐ為に、何度か改めて確認することおすすめします。

挨拶文やプロフィールの書き方

席次表は名前通り披露宴会場で招待客の席を案内したり、新郎新婦との間柄を紹介したりするものですが、新郎新婦のプロフィールや挨拶文を入れることもできます。

披露宴会場の受付時に招待客に配布されるものなので、披露宴開始前に目を通してもらえれば、見知らぬ新郎(または新婦)についてどのような人なのかが分かってもらいやすくなりますね。

挨拶文

二人の結婚式や披露宴へ出席していただいた招待客への感謝の気持ちを伝える為に書く文章です。

挨拶文に関しては、以下の3点の内容さえ書かれていれば、それっぽい体裁が取れます。

最初:二人の結婚式や披露宴へ出席してくれたことに対するお礼を伝える。
半ば:新生活や今後の決意や抱負、どのような家庭を築いていきたいかなど、具体的な内容を盛り込む。
締め:感謝の気持ちや今後のお付き合いについて述べる。

【挨拶メッセージの文例1】
本日はご多用のところ お越しくださいまして誠にありがとうございます
皆様に見守られながら 今日という日を迎えられることを嬉しく思います

未熟な私たちではありますが お互いの手を取り合い 明るく楽しい家庭を築きたいと思います

今後とも末永いお付き合いのほど なにとぞ宜しくお願いいたします

【挨拶メッセージの文例2】
本日はおいそがしい中 ご出席いただきありがとうございます

二人が出会って5年という年月が経ちました
今日のこの日を迎えられることを感謝しながら 新たな人生を二人でしっかりと歩んでいきたいと思います

これからも末永いお付き合いのほど よろしくお願いいたします

ささやかではありますがお披露目の席を設けました
短い時間ではありますが 楽しんでいだければ嬉しいです

挨拶メッセージに関しては、ほぼテンプレート化されているので、その中で自分たちらしい文章になるように変えていきましょう。

プロフィール

「新郎または新婦の一方しか知らない」という招待客が多い場合は、席次表に二人のプロフィールを載せてあると何かと良いです。
 
披露宴中に司会から二人の紹介があったり、演出でプロフィールムービーを流したりする前に「二人について簡単にでも知る機会ができる」という理由から、プロフィールを付けるカップルが多いです。

プロフィールの定番項目をピックアップしてみました。
全てを入れる必要はなく、二人らしいオリジナルの項目を加えても良いですね。

  • 名前
  • 生年月日
  • 星座
  • 血液型
  • 職業
  • 趣味・特技
  • 最近のマイブーム
  • 好きな食べ物や飲み物
  • 第一印象
  • 相手の好きな所
  • どのような家庭を築きたい?
  • メッセージ

住所を入れる場合は 挨拶メッセージまたはプロフィールの下が定番です。

使用を避けたい「忌み言葉」にも注意を

結婚式などお祝い事で使ってはいけない「忌み言葉」は、スピーチの時だけではなく、自分たちが載せる文章にも当てはまります。

文面を考える中で忌み言葉が入ってしまった時は、漢字をひらがなにしたり、別の言葉で言い換えたりしましょう。

【夫婦の別れや不幸をイメージさせる】
別:別れる
切:切る、切れる
離:離れる
帰:帰る、帰す、お帰り
終:終わる、終える、終了
破:破れる、破る
絶:絶える、絶えない
割:割る、割れる
冷:冷える、冷める
忙:忙しい
去:去る
飽:飽きる、飽く
消:消える、消す
降:降りる
捨:捨てる
壊:壊れる、壊す
流:流れる、流す
二:二人

【再婚をイメージさせる】
戻る、戻す、繰り返し、返す返す、再び、再度、二度、度々、二回
色々、またまた、次々、わざわざ、再三、しばしば、皆々様、重ね重ね、くれぐれも

【不幸、不吉、死をイメージさせる】
負ける、四、4、九、9、焦る、敗れる、憂い、散る、悲しむ、無し、無くす、おしまい、ほどける、とんでもない、ご生存中、しめやかに

句読点「、。」は使わない

席次表のテンプレートや文例集を見ていると、句読点「、。」を使わないことに気付きます。

これは句読点には「途切れる」「終わる」という意味合いがあるので使用せず、代わりに「 (スペース)」や改行を用いて文章を読みやすくします。

メッセージ・質問などをお待ちしています

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