新婚旅行先として人気のハワイは映画のロケ地としても良く利用されており、映画好き、特に映画『ジュラシック・パーク』シリーズ好きならば、訪れて損が無いのが、今回紹介する「クアロア牧場(クアロア・ランチ)」です。
『ジュラシックパーク』シリーズの撮影地としては、ハワイ諸島の最北にある「カウアイ島」にも多数あるのですが、今回のハワイ旅行がハワイ初だったり、滞在日数が限られたりしていて他の島へ行く余裕が無かったりする時も、クアロア牧場であれば行きやすいです。
クアロア牧場はワイキキから車で約1時間の距離にあり「レンタカーが無いと行きにくいのでは?」と思ってしまうのですが、各旅行代理店のオプショナルツアーに往復送迎付きで紹介されているので、どの旅行代理店で予約申込みしても大丈夫。
クアロア牧場の公式サイト(日本語版あり)からツアーを申し込むことも可能ですが、JTBやH.I.S、JALなどでハワイ旅行へ行こうと思っているのであれば、旅行代理店で一括で申込みをしておいた方が都合が良いです。
目次
オプショナルツアーは「エクスペリエンス・パッケージ」を選ぶ
クアロア牧場のオプショナルツアーには、複数のパッケージが用意されており、体験できる内容がパッケージごとに異なります。
ジュラシックパークの世界を堪能するのであれば、エクスペリエンス・パッケージ一択です。
エクスペリエンス・パッケージは、シークレットアイランド(180分)+エクスペリエンスコース(90分)を1種目orエクスペリエンスコース(90分)を3種目を選ぶようになっています。
エクスペリエンス・パッケージには、
- 映画ロケ地ツアー
- ジャングル・エクスペディション
- オーシャン・ボヤージ
- トロピカルガーデン&フィッシュ・ポンドツアー
の4種類ありますが、ジュラシック・パークの世界を体験したいのならば映画ロケ地ツアー、ジャングル・エクスペディション、トロピカルガーデン&フィッシュ・ポンドツアーを選べば間違いないです。
当日に備えて用意しておくものは?
クアロア牧場に訪れる際の恰好は、ハワイで滞在している時と同じで問題ありません。
外国人観光客は特に「タンクトップ+ショートパンツ+サンダル」という、The ハワイな服装をしている人が多かったです。
とは言え、長袖の上着があると、日焼け対策と移動中のバスでの寒さ対策(冷房が強めに効いていました)が兼ねられますし、足元はツアー中に草むらや山中を歩く機会があるので、足を保護する意味合いでもスニーカーがおすすめです。
またジャングル・エクスペディションは山中をジープで進んでいくツアーになるので、虫除けスプレー/シートがあると虫に刺されにくくなります。
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支払いはハワイ現地
クアロア牧場だけではなく、オプショナルツアーの料金は現地払いという場合が多いです。
現地払いと言っても、クアロア牧場で直接支払う訳ではなく、各旅行代理店のハワイ現地のサポートデスクでオプショナルツアーの支払いをすればOKです。
例えばJTBの場合は、空港から宿泊ホテルにシャトルバスで移動する際、途中にJTBのサポートデスク「オリオリステーション・アラモアナ」で降りる機会があります。
その為、ホテルへそのまま向かわず、サポートデスクへ行き、安心講座を受けた後、受付でオプショナルツアーの支払い&ホテルのチェックインとルームキーの受け取りも済ませておくと手間がありません。
オプショナルツアー申込み時は「7時前 近場の集合場所(ワイキキ地区ホテル)に集合」くらいしか当日の朝の様子が分からないのですが、オプショナルツアーの支払い時に詳しい時間や集合場所を説明してくれます。
ちょうどオプショナルツアーの集合場所が宿泊ホテル内(シェラトンワイキキ)にあったので、ホテルから出て集合場所に行くまでの移動の手間がなくて便利でした。
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当日のスケジュール
クアロア牧場のオプショナルツアーのスケジュールは以下の通り。
基本的にどのパッケージを選んでも「朝早くに集合」は変わらないので、遅刻には要注意です。
7時前 | 近場の集合場所(ワイキキ地区ホテル)に集合&ツアー参加を伝える |
7時頃 | クアロア牧場行きのシャトルバスが出発 |
移動中 | 用紙が配られて自分の希望するアクティビティを選ぶ |
8時~8時半頃 | クアロア牧場に到着&説明を受ける |
8時45分~10時15分 | アクティビティー(1種目)を体験 |
10時30分~12時 | アクティビティー(2種目)を体験 |
12時~13時15分 | 昼食(ブッフェ) |
13時15分~14時45分 | アクティビティー(3種目)を体験< |
15時頃 | クアロア牧場を出発 |
16時頃 | ワイキキ地区ホテルに戻ってくる |
クアロア牧場で見られるロケ地のネタバレ要素しかないので「実際に自分の目で見て体験したい!」と思う方には閲覧注意です。予習がてらに、さらっと読むくらいが良いと思います。
集合時刻は7時と朝早い
ワイキキからクアロア牧場までは車で1時間強の距離にあります。
旅行代理店から申し込むクアロア牧場のオプショナルツアーはシャトルバスでの往復送迎付になっているので、レンタカーを手配する必要はありません。
集合場所はワイキキ地区のホテルのバスターミナルや各通りの前、正面玄関前などで、宿泊ホテルから最も近い集合場所が指定されます。
- アラモアナホテル:マフコナ通り
- ハワイプリンスホテル:ロビー内
- ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ:タパタワーバスデポ
- アンバサダー ホテル:ナマハナ通り
- シェラトン・ワイキキ:バスデポ
- モアナサーフライダー:正面玄関前
- ハイヤット・リージェンシー・ワイキキ:コア通り
- パシフィック・ビーチ ホテル:アロハセンター前
- ワイキキ・ビーチ・マリオット:パオアカラニ通り
※バスデポ:Shuttle Bus Depot(シャトルバスの停留所)のこと。
JTBでオプショナルツアーを申し込んだ場合は、JTBエアポートエクスプレス/オプショナルツアー集合場所と書いてある看板の近くで待機していればOKです。
集合時刻は6時50分。JTBスタッフ(日本人)が点呼を取り、腕に色付きのリストバンドを付けてもらい、到着した送迎バスに乗り込みます。
参加者によって色が異なり(私たちは赤色)、これは参加するパッケージツアーによって色分けがされているようです。
他のオプショナルツアーと同じく、送迎バスを利用するのはJTBから申し込んだ人だけかな?と思っていたのですが、他の送迎付きで申し込んだ方も同じ送迎バスを利用するらしく、外国人観光客も多く利用されていました。
シェラトンワイキキから乗る人は思った以上に多く、送迎バスは2台到着していました。
座席指定は無く、空いた席に座るという感じで、日本人はバスの奥へ奥へと詰めて乗り込むことが多いのですが、外国ではそうでもなくて、前の方から座る人が多いのが、文化の違いを感じました。。
送迎バスで約1時間移動&希望のツアーを選ぶ
私たちが乗った送迎バスの添乗員さんは、英語圏の方で日本人では無かったのですが、英語と日本語を話せる人で、あいさつと説明を2カ国語(英語、日本語)でされます。
バスで移動中に用紙(英語・日本語/中国語・韓国語が記載)とエンピツが配られて、添乗員さんの説明を聞きながら、希望するツアーにチェックマークを入れます。
エクスペリエンスパッケージは「シークレットアイランド(180分)+エクスペリエンスコース(90分)を1種目」または「エクスペリエンスコース(90分)を3種目」なので、用紙の各ツアーにチェックマークを入れることで、今日、自分が何の体験をするのかを決定します。
今回はエクスペリエンスコース3種目(映画ロケ地ツアー、ジャングル・エクスペディション、トロピカルガーデン&フィッシュ・ポンドツアー)にチェックを入れました。順番はクアロア牧場側が調整するらしく、優先順位を付けることはできませんでした。
バスはワイキキ郊外を走るので、また別のハワイを見ることができます。とは言え、朝早くからの移動なので、私はほとんどを寝て過ごしていました……。
オリエンテーション
クアロア牧場到着後、オリエンテーションがあり、
- オリエンテーション終了後に移動
- 次の場所で渡す用紙にツアーと集合時間が書かれているので確認する
- ツアーごとに集合場所が異なり、集合場所には◇分前に集合
- 昼食は12時から
- 帰りの送迎バスの時間は、◎色のリストバンドの人は●時まで
など、これからのクアロア牧場での過ごし方について説明されます。
人が多く、英語圏の方が日本語で説明したりして、イマイチ内容が聞き取りにくかったので、次の移動場所が良く分からずにいた所、次のオリエンテーションが始まったので、そのまま説明を聞いていました(2回目は日本人スタッフさんが説明されたこともあり、大丈夫でした)。。
移動&各ツアーの集合場所に行く
オリエンテーション終了後、オリジナルギフトショップを挟んだ向こう側のエリアへ行き、名前を呼ばれて、バス内で記入後回収された用紙を受け取り、自分たちが何のツアーに何時に行くかを確認します。
用紙には「各ツアー定員数が設けられているため、ご希望に添えないこともございます。別のツアーへの代替をお願いする場合がありうることをご了承ください。(原文ママ)」と書いてあったので、自分たちが希望するツアーが大丈夫かどうかが心配だったのですが、全部希望通りのコースになっていました。
トロピカルガーデン&フィッシュ・ポンドツアー:8時45分~10時15分
一種目の「トロピカルガーデン&フィッシュ・ポンドツアー」は、ポリネシア各地からハワイに持ち込まれた植物「カヌー・プランツ」などハワイの代表的な植物の歴史や特徴を紹介したり
約800年前に作られた養魚池をボートで巡り、なぜこの養殖池ができたのか、ハワイの歴史を学んだり
するコースです。
一見「映画のロケ地と関係ないのでは?」と思ってしまう程ですが、実は養殖池の付近は、映画『ジュラシック・ワールド』の主人公オーウェンのバンガローがあった場所と聞いて大興奮!
それを知るまで、あれはずっと湖畔だと思っていたので、養殖池だったのか……とちょっと不思議な感覚になりました。
日本人ガイドさん曰く「次の撮影まで、バンガローは、あのコンテナに仕舞ってあるそうです」。
確かに山脈のゴツゴツした感じも、ジュラシック・ワールドで見たような気がするなぁと思いながら写真を撮っていました。
またフィッシュポンドの池畔にある小屋では、トロピカルガーデンで採れた果物の試食ができます。
メロンと生のライチ。基本的に市場に出回っているのは冷凍物なので、冷凍前の瑞々しいライチを味わえました。
そしてハワイ産のバナナ。日本で見かけるフィリピン産やエクアドル産とは見た目や味がちょっと違います。
殻付きのマカダミアナッツを割って、生で食べるのは、ここならではの体験です。
マカダミアナッツの殻は非常に硬く、専門の殻割り機ではないと割ることができません。
ちょっと力とコツが必要ですが、キレイに殻が剥けると、見たことある姿がお目見えします。
マカダミアナッツと言えば、普段はローストしたものしか食べられないので「殻割り機で割り、生のマカダミアナッツを取り出して食べる」という経験は非常に貴重でした。
私は元々マカダミアナッツチョコが苦手で「マカダミアナッツも食べられないな……」と敬遠していたのですが、やはり好奇心には勝てず、気になって食べてみた所、問題なく食べられたのは、ちょっとした衝撃を受けました。(とは言え、やはりマカダミアナッツチョコは駄目でした……)
他にも、映画『Snatched』や
TVシリーズ『OFF THE MAP(オフ・ザ・マップ)』
も、トロピカルガーデン&フィッシュ・ポンドの付近で撮影されたそうですが、日本人には知名度が無いので、スルー気味での紹介になっています。
映画ロケ地ツアー:10時30分~12時
ツアー2種目は「映画ロケ地ツアー」。
バスに乗りクアロア牧場の歴史や各地で作品が撮影された場所を紹介しながら、カアアヴァ渓谷を巡る人気のツアーです。
Tレックスが抜群に目立つ所が集合場所になっています。
映画ロケ地ツアーでジュラシック・パークシリーズを体感できるのは、
ジュラシック・パークに登場した恐竜から身を隠す為に子どもたちが隠れた倒木や
映画『ジュラシック・ワールド』でジャイロスフィアで移動するシーンに使われた場所など。
他にも『ゴジラ(GODZILLA)1998年度版』や
※「ゴジラにしては足跡が浅くないか?」と思っていたのですが、以前はもっと深かった(1.5mくらい?だったはず)のですが、クアロア牧場で放牧されていた牛が足跡に落ちて死んでしまった為、安全策として浅くした、との話です。
『キングコング 髑髏島の巨神』で使われたセットなども見ることができます。
他にも色々な作品のロケ地として使われているものの、日本人には馴染みが薄い作品も多く、それらはさらっと説明するだけで通り過ぎられます。
クアロア牧場は過去に米軍の沿岸防衛用基地として利用されていた時代もあり、第二次世界大戦中に使用されていた燃料倉庫では、クアロア牧場がロケ地となった作品を数多く紹介しています。
ここにはジュラシック・ワールドのジープがあり、座席に座って写真撮影も可能です。
昼食:12時
ランチはブッフェ形式で、フリフリチキンやBBQポークリブ、サラダ、果物、飲み物など、ハワイのブッフェで良く見かけるメニューが食べられます。
ジャングル・エクスペディション:13時15分~14時45分
ジャングル・エクスペディションツアーは、クアロア牧場の南側のジャングルを特別仕様のジープで進む、ちょっとスリリングな体験ができるコースです。
他のツアーと異なるのが「英語対応のみ」なこと。
トロピカルガーデン&フィッシュポンドツアーは日本人ガイドさん、ロケ地映画ツアーは日本語が話せるガイド産(私たちの時は名古屋に留学経験がある英語圏の方)でしたが、ジャングル・エクスペディションツアーは韓国系のガイドさんで、英語(一部、韓国人観光客の為に韓国語)での説明でした。
とは言え、中学生レベルの分かりやすい英語で説明をしてくれたり、日本語のリーフレットを渡してくれたり、前のツアーにて日本語で説明された内容と重なる部分があったりしたので、多少、英語が分かる程度でもそれなりに理解できました。
当初は「ジャングルをジープで回るだけ」だと思っていたのですが、途中で映画で見たことのある建物が……。
インドドミナスの飼育エリア!
しかもジープで中に入れます。
主人公とクレアがインドミナスの飼育エリアを見下ろしていた場所も見られました。実は木造ってのが驚きです。
爪痕もしっかり残っています。まさかこのツアーでもジュラシック・ワールドの世界観に浸れるとは思っていなかったので、非常に嬉しいサプライズでした。
▼1:27以降のシーンです。
他にも映画ロケ地ツアーと同様に『キングコング 髑髏島の巨神』で使われたセットがそのまま残っているなど、映画ファンの見所満載です。
送迎バスで帰路に着く
全てのコースを体験後は、オリジナルギフトショップを眺めた後、送迎バスに乗って帰ります。
用紙にDeparute(出発時刻)は2:30~3:00の記載がありましたが、ジャングルツアーが終了したのが2時45分過ぎで、送迎バス待ちに長い行列ができていたこともあり、実際にバスに乗れたのは3時5分過ぎになりました。
行きは各ホテルの集合場所に集合でしたが、帰りは各ホテルの停留所で降りたい人が降りる、という方式になっていました。
私たちの最寄りの停留所はシェラトン・ワイキキ・ホテルだったのですが、結構、後の方になってからじゃないと降りられなかったので、宿泊ホテルから近場のホテルが先に停まるのであれば、そちらで降りた方が都合が良いかなと思います。
いかがでしたか?
元々、私たちが新婚旅行先にハワイを選んだのは、今まで一度も海外旅行に出かけたことのない夫が「ハワイのジュラシックパークの撮影地に行きたい!」と希望したことが、最も大きな理由です。
あまり事前に色々と調べずに、JTBのオプショナルツアーに記載されていた内容だけの情報のまま、クアロア牧場に行ったので 正直、映画ロケ地ツアー以外は期待していなかったのですが、他のトロピカルガーデン&フィッシュポンドツアーやジャングル・エクスペディションでも映画のロケ地が見られたので、非常に満足度が高かったです。
特に夫はインドミナスの飼育エリアがそのまま残っていることに、ものすごく喜んでいました。
各ツアーは日本人が同じ車になるように配慮されていることもあり「周りで話している言葉が分からない」や「疎外感がある」という心配がなく、満足度が高い1日を過ごすことができます。
ハワイに行く前に予習がてら映画『ジュラシック・パーク』シリーズを観ると、更に感動すること請け合いです(特に1とジュラシック・ワールドは必見)。ジュラシック・ワールドは続編が現在制作中で、ツアー中も、その撮影の為の準備らしい所が多々ありました。
クアロアランチは「ハワイならではのアクティビティを楽しみたい」「プライベートビーチで泳ぎたい」「映画のロケ地を見て回りたい」など、訪れる人の希望にあったパッケーツアーが充実しています。
各旅行代理店のオプショナルツアーから申込みが可能なので、ハワイ滞在中の思い出に残る一日を過ごしてみてはいかがでしょうか?