家族で携帯電話会社が同じスマホやケータイを使っている場合「家族割引」に入っている人がほとんどだと思います。
では結婚した後の家族割引はどうすれば良いのでしょうか?
目次
携帯電話各社に問い合わせしてみた
結婚後における各携帯電話会社の家族割引について、携帯電話各社(au、docomo、SoftBank)に問い合わせてみました。
Q1.現在、家族と家族割引を利用しているが、結婚後も継続できるか?継続利用する為の特別な手続きは必要か?
Q2.結婚相手と同じ携帯電話会社を利用しており、相手も相手の家族と家族割引を利用している。
この場合、結婚後は、どちらかが一方の家族割引に入るのが良いのか、自分と相手で新しく家族割引を利用した方が良いのか?
Q3.もし結婚相手と携帯電話会社が異なり、結婚相手の親などと同じ携帯電話会社の場合、そちらと家族割引を適応することは可能か?
au
【au家族割】
- 基本使用料25%OFF
- 家族間の通話料30%OFF、家族間のSMS(Cメール)が無料
- 無料通話付プランで余った無料通話分を、その月のうちに分け合える
- 最大10回線まで組める
Q1.家族割の継続は可能。手続き不要。
Q2.「結婚相手と家族割にするか、自身の家族の家族割を継続するか」のどちらか選ぶ必要があるので、メール無料・通話無料などのメリットを生かしたい相手と家族割にすることを推薦します。
Q3.結婚相手が他社の場合でも相手の家族割に入ることは可能です。
NTT docomo
【docomoファミリー割引】
- 基本使用料が25%OFF
- 家族間の通話料30%OFF(指定した一般電話へは10%OFF)、家族間のiモードメールが無料
- 最大20回線まで組める
Q1.ファミ割は現在のまま継続が可能です。手続きも不要で自動継続されます。
Q2.家族割引のメリットが「メールが無料になる、通話が無料になる」ことなので、そのメリットを活かしたいグループの家族割引に入ることがおすすめ。
また相手の家族の主回線と自身の家族の主回線の続柄が一緒でなければ(例えば父と父・母と母などは不可)一緒のグループに統合ができるようです。
例えば、自身のグループの主回線がご自身、結婚相手のグループの主回線はお父様であれば、グループを統合することが可能になります。
Q3.相手が他社携帯でも、相手の家族割引に入ることは可能です。
SoftBank
【SoftBankホワイト家族24】
- 家族への国内通話・メールが24時間無料
- 最大10回線まで組める
【SoftBankブループラン 家族割引】
- 基本使用料25%OFF、一年割引との組み合わせて基本使用料が最大半額
- 家族間の通話料とTVコール通信料が30%OFF、家族間のメールが無料
- 最大10回線まで組める
Q1.家族割引の継続は可能。手続き不要。
Q2.auと同様の内容(結婚相手と家族割引or自身の家族との家族割引を継続を選ぶ必要あり)で、家族割引のメリットを生かしたい相手と家族割引にすることを推薦します。複数のグループに入ったり 複数のグループを統合したりすることはできません。
Q3.結婚相手が他社の場合でも、相手の家族と家族割引は可能です。
結論
結婚して姓が変わったり、戸籍が別になったりしても、家族割引は引き続き利用できます。
各携帯電話会社は「離れて暮らす家族もOK。支払い方法や請求先は家族それぞれでOK」としているので、結婚したからと言っても大丈夫。
自分で新しく手続きをする必要は無く「結婚後、改姓の手続きをしたら家族割引の適応が無くなった」という心配はありません。
ただし自分と結婚相手が同じ携帯電話会社のスマホや携帯電話を使用しており、それぞれ家族割引を利用してきた場合は、
- 自分と結婚相手で新しく家族割引に加入する(新規加入)
- 引き続き今の家族割引を利用して、相手とは別々の家族割引のままにする(継続利用)
- どちらか家族割引に自分または相手を組み込む(変更)
- 自分または相手が家族割引の主回線になり、お互いの家族を含めて適応する(変更)
のいずれかで家族割引を利用することになります。
既存の家族割引への追加加入する場合は、既存の家族割引回線が範囲内であれば大丈夫です。
家族割引には「通話料やメールが無料になる」というメリットがあるので、上記の各携帯電話会社の回答のように「電話やメールを無料にしたい相手と家族割引にする」ことをおすすめします。
例えば「LINEでの通話やメッセージのやりとりばかりで、携帯電話番号を使った電話やメール(Cメールやiモードメールなどのショートメッセージサービス)は全く使わない」という相手との家族割引はあまり意味がありません。
「電話を良くする(無料通話アプリは使わない)。互いにパケット定額制でEメールを使っている」という場合は、各携帯電話会社の料金プラン(電話カケ放題プラン)を見直したり、通話料割引サービスを利用したりすることで、お得になります。
【au】
au通話24(月額477円):全てのauスマートフォン、ケータイ宛の国内通話が24時間無料
通話ワイド24(月額934円):他社携帯電話宛、固定電話宛など、どこへかけても国内通話が24時間半額
※月3件の指定先への国内通話が50%OFFになる「指定割(月額300円)」は2015年8月24日で新規受付終了。
【docomo】
ゆうゆうコール割引(月額180円):国内最大5か所・海外最大2か所への通話料・テレビ電話通信料が割引。
※指定先がdocomoは30%OFF、docomo以外は10%OFF、海外は30%OFF。
【SoftBank】
ホワイトコール24(無料):ソフトバンク携帯電話と固定電話(IP電話)間の国内通話が24時間無料。
Wホワイト(月額934円):他社ケータイへの国内通話料が半額。
家族割引の新規加入・変更方法
家族割引を申し込んだり、変更したりする場合は以下の書類が必要なことが多いです。
- 本人確認書類
- 契約者本人と、家族割引の主回線契約者が家族なことを確認する書類(家族の本人確認書類)
- 現在家族割引を利用している家族からの「同意確認書」
誰と家族割引を利用するかによって、申込に必要なものが変わってくるので、持ち物に不安な場合はカスタマーセンターなどに問い合わせすることをおすすめします。
au
【同一名義もしくは同一姓&同一住所の場合】
結婚しても名前が変わらず、家族割引を利用している家族と同じ住所に住んでいる場合、契約者本人がKDDIお客さまセンターに電話をかけて手続きをします。
【異なる名義&異なる住所の場合】
結婚して名字が変わり、家族割引を利用している家族とは別の住所に住んでいる人は、auショップやPiPitの店頭または郵送で手続きをします。
用意するものは以下の通り。
- au携帯電話本体
- 来店する人の本人確認書類
- ハンコ(朱肉無しで押せるハンコ以外)
- 添付書類原本※
※auが定める一親等以内(自分から見て、父母、配偶者、義理の父母、子ども、子どもの配偶者)の家族同士の場合は、
・家族割相手からの「家族関係申告書」(auサイトからPDFファイルがダウンロード可&申込書郵送サービスあり)
・家族割相手の本人確認書類(コピー可)
が必要になります。
二親等以上の家族同士の場合は、KDDIお客さまセンターへ問い合わせを。
家族割を組む回線を追加・削除したい。 – au Q&Aプラス
NTT docomo
ドコモショップまたは郵送(申込書を取り寄せ→必要事項の記入→返送)で受け付けています。
申込みや変更手続きは、ファミ割を利用する契約者の同意を確認した上で、契約者本人から申込みを行ないます。
その際にファミリー割引主回線契約者との関係を確認する為の書類(各本人確認書類)が必要です。
【異なる名義&異なる住所の場合】
結婚して名字が変わり、家族割引を利用している家族とは別の住所に住んでいる人は「主回線からの同意書」または「主回線への電話による同意確認」が必要です。
SoftBank
SoftBankの家族割引の申し込みはソフトバンクショップで受付けています。
【新規申し込み】
本人確認書類と家族確認書類(家族または同住所が確認できる、それぞれの本人確認書類の原本)と持って手続きをします。
【既存回線で申し込み】
グループ加入する方が全員来店するか、委任状(公式サイトからPDFファイルのダウンロード可)が必要です。
持ち物には来店する人の本人確認書類と家族確認書類を忘れずに。
家族割引の申し込み方法を教えてください。 – SoftBank
結婚後、確認・変更することまとめ
- 氏名(名義)
- 住所
- 請求先
- 支払い方法
- 口座やクレジットカードの名義変更
- 家族割引の適応範囲
今回の家族割引に関しては「誰と家族割引を一緒にすることで、無料のメリットを多く得られるか?」を考える必要があります。
通話明細を確認して「毎月、誰と多く電話をしているのか?」「毎月、誰にいくら電話料金がかかっているのか?」を調べることは、料金プランの見直しにもなりますね。
「結婚準備のリアル」管理人の場合
キャリアはau。LTEプランを利用。電話を良くする相手は「結婚相手(au)」と「実家の母(au、家族割適応)」の2人。
電話する頻度や時間は結婚相手が圧倒的に多くて長いが「週1回の1時間半~2時間の長電話」が主で、相手がau指定通話定額(月額372円)に加入して、電話してくれる。(私の方から電話をすると40分で1,580円もかかる。LTEプランで21時以降の電話)
結婚後、どうするか考えてみると……
・自分と結婚相手で新しく家族割に加入する。
→結婚後は電話する頻度や時間が激減しそう。二人で家族割にする必要あり?
・引き続き今の家族割を利用して、相手とは別々の家族割のままにする。
→変更手続きの必要が無く、最も手間が無い。21時~翌1時の電話が多ければ、au通話定額24も検討。
・自分の家族割に相手を組み込む。
→相手がどれだけ家族と電話しているのか要確認。相手や親御さんから拒否されそうな気がする。
・自分または相手が家族割の主回線になり、お互いの家族を含めて適応する
→料金的に最も安上りだが、手続きに何かと手間がかかりそう。
という結果になりました。
家族割引は変更手続きをしなければ、以前と同様に継続してくれるので、実際に結婚して何ヶ月か経ってから、使用状況を見て変更するのも充分アリな選択だと思います。
もちろん、結婚に伴い名字や住所が変わった場合は、忘れない内に各変更手続きを済ませてしまいましょう。
あわせて読みたい:結婚後に必要な携帯電話の氏名・住所・支払い方法変更の手続き方法まとめ