顔合わせ(食事会)でも家族書・親族書は必要?抑えておきたい用紙や書き方などまとめ

家族書・親族書

家族書・親族書とは、結婚する二人の家族と親族をそれぞれ紹介する目的で双方が作成して結納時などに渡すものです。

昔は「結婚は家と家との結び付きである」という考え方から「家族や親戚一同、結婚に賛成している」という証として、今は「今後のお付き合いに向けての自己紹介書」という意味合いが強くなっています。

最近は本人同士に重きを置いた結婚が多いことから、家族書だけを渡したり、両方省略することもあります。

<各家への挨拶から両家顔合わせ(食事会)・結納までのスケジュール>

【挨拶】
双方の親へ挨拶に行き、結婚の了承を得る

【挨拶後】
お礼状を送る
・両家顔合わせ(食事会)や結納を行なう会場を決める
・結納品や婚約記念品婚約指輪など)を用意する
・家族書や親族書を用意する(←今ココ)

結婚式場見学やブライダルフェアへ行くカップルもいます。

【両家顔合わせ(食事会)や結納当日】
・結納品や婚約記念品のやり取りをする

【後日】
会社や友人に結婚報告を行なう

顔合わせ(食事会)でも家族書・親族書は交換した方が良い?

料亭

家族書や親族書は「結納時に渡すもの」という印象が強く、顔合わせ(食事会)であれば要らないのでは?と思ってしまいます。

結納ほどの厳格さはなくても「全く知らない者同士なので、お互いの家族についてより理解を深めたい」「結婚式で会うだろう、他の家族や親戚はどのような人が居るのか?事前知識として知っておきたい」という理由から、家族書や親族書を取り交わすことは少なくありません。

また食事会の際に家族書や親族書を見ながら「相手の母親と自分の父親が同い年だ」とか「兄弟姉妹に同学年がいる」や「同じ名前の人が親戚にいる」など、互いの親交を深めたり、会話が弾むきっかけが作れたりするというメリットもあります。

【結婚準備のリアル管理人の体験談】
私が相手先の両親へ挨拶しに行った際に、上記の理由で「お互いに家族書や親族書は作成したいと思っている」と言われたので、家族書と親族書の両方を作成することになりました。

私の両親に話を聞くと「結納はしたが、家族書・親族書は取り交わさなかった」と不思議に思われたのですが、顔合わせの食事会で色々な話をする際にとりあえず役に立ったので、作成した甲斐はあったかなぁと思います。

また恥ずかしながら祖父母や両親の正確な生年月日を覚えておらず「ご両親は何歳なの?」と尋ねられた時に、曖昧な返事しかできていなかったので、その点でも知っておいて良かったです。

お見合いなどで事前に釣書(つりがき、つりしょ)を渡しており、家族書や親族書の内容も含まれている場合は省略しても構いません。

家族書や親族書の準備方法

家族書や親族書を用意することになった場合、事前に使用する用紙や筆記用具、記入する範囲、書き方を統一する為の相談を忘れずに行ないます。

用紙・筆記用具

墨書き

家族書や親族書は奉書紙(ほうしょがみ)に墨で書くのが正式な体裁です。

結納専門店で市販されている用紙を使ったり、結納の目録と一緒に家族書や親族書の代筆を行なってくれたりする所もあるので、自分で用意するのが難しい場合は利用してみるのも良いですね。

格式張らない顔合わせ(食事会)であれば

  • 上質な和便箋にペン書きをする
  • Wordなどで作成したものを印刷する

という方法もあります。

【奉書紙】
楮(こうぞ)を原料とした真っ白で柔らかい厚手の和紙のこと。目録などの公文書、儀式の包み飾りなど用いられます。
書道用品や紙製品を取り扱っている文房具店や生活用品店などで手に入ります。

書き方

家族書と親族書は一枚にまとめたり、別々に書いたりしても構いません。記載する人数が多い場合は、複数の用紙に渡ることもあります。

例えば複数のロール巻の奉書紙であれば縦長1枚に収めやすいのですが、Wordで作成して印刷する場合はA4用紙2~3枚分になることも。

【家族書】本人から二親等まで
【親族書】家族書に記載以外の本人から三親等まで

続柄
一親等:父・母(本人の子、配偶者も含む)
二親等:祖父・祖母・兄・姉・弟・妹、兄弟姉妹の配偶者
三親等:伯父、伯母、叔父、叔母、甥、姪

亡くなっている人や離婚している人の名前は省きます。書く場合は名前の最後に(亡)と入れます。

記載する内容は「氏名」「続柄」「住所」「生年月日(年齢)」「職業・勤務先」など。

基本的には氏名、続柄があれば家族書や親族書としての体裁が整いますが「互いに知りたいことは何か?」で、どこまでの内容を書けば良いのかを決めると良いです。

住所、生年月日、職業・勤務先などは別に「身上書」に書く場合もあります。

【「結婚準備のリアル」管理人の場合】
氏名、続柄の他に「住所」と「年齢」も盛り込みました。

生年月日に関しては相手の両親の意向による所が強く「自分と相手との年の差について、きちんと知っておきたい。挨拶をしたり、お酒を注ぎに行ったりする順番などにも関わることだから」という理由からでした。

家族書

家族書の例

順番は父、母、祖父、祖母、兄弟姉妹(年齢順)、本人が一般的です。
名前の上に記載する続柄は「本人(自分)から見た続柄」にします。

自分や兄弟姉妹が一人暮らしで、他の家族と別住所で住んでいる場合でも、結婚していない場合は「父母の世帯の一人」として書きます。

祖父母が別居していたり、兄弟姉妹が既に結婚していて世帯が別だったりする場合は、親族書に記載することもあります。

その場合は兄弟姉妹夫婦→祖父母の順番にします。※上記の家族書ではスペースの都合で、姉夫婦を家族書内に入れています。

親族書

親族書

親族書には家族書以外の人物を記載します。

「父方」「母方」に分けて、先に父方から書きます。
夫婦の場合は、血のつながり(血縁関係)のある方の名前の上に続柄を書きます。

続柄は「自分の父親または母親から見た続柄」にします。

いとこ(従兄弟、従姉妹)は四親等に当たるので、親族書に書く必要はありません。

ただし最近は「親戚が少ないので」という理由から、いとこや付き合いのある遠縁の親族も含めて書く場合も少なくありません。

「三親等以降の親族は親族書に書く必要があるかどうか?」は各家庭の判断に任せられるので、お互いに確認しておきましょう。

ちなみに私たちの場合は「結婚式に呼ぶ予定の家族や親戚を知り、当日の式に戸惑わないように為に家族書や親族書を書く」という意味合いが強かったので、従兄弟・従妹まで書きました。

いとこの続柄は「本人(自分)から見た続柄」または「いとこが姉妹であれば、自分に関係なく従姉、従妹とする」のどちらかになります。

Wordを使った家族書・親族書の作成方法

パソコン

家族書や親族書をWordで作成したり、手書きで書いたりする際の目安になるようなテンプレートを作ってみました。

【ページレイアウト】
サイズ:A4(210mm✕297mm)
文字列の方向:縦書き
印刷の向き:横
段組み:1段
余白:標準

【ホーム】
フォント:楷書体や行書体
文字サイズ:家族・親族(72pt)、住所(28pt)、続柄(36pt)、氏名(40pt)

サイズはA4が無難ですが、郵便枠無しの白地の長形3号が見つからない場合は、比較的手に入りやすい便箋・便箋封筒サイズに作るのも一つの方法です。

後は印刷プレビューで見たり、実際に印刷をしたりして、見た時の収まりの良さや折った時に名前と重ならないように調整します。

各自の名前にはふりがなを振った方が、相手先に親切ですが、ルビ振りの調整が手間で仕方ない時は「印刷後、手書きでふりがなを振る」というのが手っ取り早いです。
実際に私が家族書・親族書を作成した時は、印刷後にボールペンでふりがなを書き加えました。

自宅にプリンターが無い人は、コンビニのマルチコピー機を利用したり、紙質にこだわるのであれば印刷用紙を持ち込んでセルフ印刷が行える店舗(キンコーズなど)で行ないます。

使用するフォント(書体)に注意

注意したいのが「使用するフォント」のこと。
家族書や親族書をWordなどで作成した後、PDF化する際に、フォントによっては「入力したひらがなやカタカナが消える」という場合があります。

フォントを変更すると、行間やフォントの大きさを変える必要が出てくるなど、何かと面倒です(実体験)。

本格的に家族書や親族書を作成する前に「ひらがな、カタカナ、漢字、数字まじりの文章を書く→PDF化して、使用するフォントに問題が無いか確認する」作業をすることを強くおすすめします。

ちなみに私の場合(Word2013)は、DFG中楷書体、DF華康楷書体、DFG文徴明体、DFG新宋体あたりの良さ気なフォントが軒並み使えず、結局「KaiTi」というWindowsに標準でインストールされている和文フォントを使用しました。

折り方・包み方

【奉書紙】
奉書紙を横長に二つ折りにして、折り目を下(輪の部分を下)にして墨書きをした後、左、右の順に三つ折りにして上包み(表紙)をかけて「家族書」「親族書」と書きます。

贈り物では無いので、水引をかける必要はありません。ただし市販の家族書や親族書は水引付きのものが多いですね。

【便箋・印刷】
用紙を三つ折りにして白い長封筒に入れます。表書きは「家族書」「親族書」と記します。A4サイズが入る長封筒は「長形3号(120mm×235mm)」が無難です。

ちなみに100円ショップだと「郵便枠無しの長形3号」が全く売っておらず、取り扱い豊富な文房具店で「奉書封筒 長形3号」を購入しました。普通の白封筒よりも厚手でちょっと高級感が出たので、購入して正解だったなと思います。

家族書と親族書は別々に分けるのか、表書きを「家族書 親族書」として一緒に包むのか?に関しては、双方に違いが出ないように相談しましょう。

渡し方

結納時であれば、結納品と同じく白木盆に載せて差し出します。

結納品の交換が無い場合は、持参した手土産を渡したり、席について家族紹介が終わったりしたタイミングで……という感じになると思います。

「結婚準備のリアル」管理人の場合
顔合わせの始め、各自の両親紹介を行なった後、家族書・親族書を取り交わしました。
作成したのが自分たちということもあり、私と相手がそれぞれの父親に渡して見てもらった後、母親に渡して見てもらい、家族の話のネタにする……という使い方になりました。

元々、家族はどのような人たちなのかは伝えていたので「親戚はどこに住んでいて、どのような仕事をしているのか」「姉夫婦や両親が近くに住んでおり、互いに交流がある」など、親戚関係の話もスムーズにできたと思います。

まとめ

地域や家庭によって考え方が異なるものなので「簡単に済ませましょう」と言われる場合の「簡単」の程度がそれぞれ違うことは少なくありません。

家族書や親族書を作成する前に、お互いに確認しておきたいポイントをまとめてみました。

  • 家族書や親族書は必要か?
  • どのような形式で用意するのか?
  • 自分たちで作成するのか、結納専門店で代筆(筆耕)してもらうのか?
  • 親族の範囲(何親等まで)はどこまで記入するのか?
  • 住所は番地やマンション名まで記入するのか?
  • 年齢や勤務先、学歴は必要か?
  • 家族書と親族書を一緒に包んで良いか?

家族書や親族書を用意するのは自分たちの仕事で、互いの親や親戚に内容に間違いが無いかを確認しながら作成します。

顔合わせをする前に、お互い会う機会があれば、使用する用紙や筆記用具、封筒、書式など、細かい部分を話し合ったり、一緒に作成したりして「格を合わせる」という作業を行なうと、より双方の行き違いがなくて済みますね。

【「結婚準備のリアル」管理人の場合】
私たちの場合は、パソコン作業が得意な私が自分の家族書・親族書をWordで作成。
そのテンプレートを流用する形で、相手から名前や住所、生年月日を聞き、相手の家族書・親族書を作成する形を取りました。

印刷も使用する封筒も表書きの筆記用具も、全て同じようにしたので「格」に関して、問題ないようにしました。

今後、結婚式や披露宴に招待するための招待状やお礼状を送ったりする際には、家族や親戚の正しい名前や住所は知っておく必要があるので「家族書・親族書を作る」という名目で、早い段階から把握しておけば、後々も便利だと思います。

2件のコメント

  1. 小林照美 より:

    家族書の件ですが、父母の兄弟姉妹を書く場合、長男、長女では、どちらを先に書くのが良いですか?
    長男より、長女の方が年上ですが、嫁いでいるので、年下の長男を先に書く方がいいのですか?

    1. 昼時かをる より:

      小林照美様

      メッセージありがとうございます。

      性別や結婚の有無に関係なく「第一子を最初、第二子を次に書く」とシンプルに考えれば良いと思います。
      父母と兄弟姉妹の生まれた順番は変わらないので、家系図と同じように一番右を「年上」とします。
      長女の名前の上に「伯母」と書けば、結婚して名字が変わったことが分かります。

      説明

      (昼時かをる)

メッセージ・質問などをお待ちしています

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。