互いの両親への挨拶が済み、結婚の了承を得たら、顔合わせ(食事会)の調整に入ります。
以前は男性側(本人と男性の親)が女性宅に出向いて顔合わせを行なっていましたが、両家揃っての食事会を結納の代わりとする場合がほとんどです。
目次
段取り
日程や場所、費用の分担、料理の内容、出席者などは、二人が各自の親から意見を聞いて、楽しく過ごせるように調整します。
日程
顔合わせ食事会は、結婚式当日の半年~3ヶ月前の吉日に行ないます。
吉日とは六曜(六輝)の大安、先勝、友引のこと。
結婚に関するおめでたいことなので、日取りにも気を配りたいものです。
カレンダーの六曜を参考にしながら、お互いの親の都合の良い日を調整していきます。
顔合わせ食事会「昼食を兼ねて祝膳を囲む」という形が一般的なので、集合時刻は昼前に設定します。
場所
顔合わせの実施会場は「料亭」や「レストラン」、「ホテル」が選ばれています。
両家の場所が離れている場合は、両家の中間地点が望ましいですが、下見を兼ねて、結婚式会場内の食事処で行なうこともあります。
結婚式場を有するホテル内レストランでは「結納・お顔合わせプラン<会食プラン>」が用意されている場合も多く、提案されるプラン内容から選べば
費用の分担
食事を含めた両家の顔合わせの平均費用は6.3万円です。
5万円未満:37.0%
5~10万円未満:40.4%
出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2016
顔合わせ食事会の人数は、平均6人なので「1人あたり2万円ちょっと」を見積もっておくと良いです。
食事代は「両家で折半」「出席人数が両家で違う場合は人数で割る」のが基本です。
ただし顔合わせ食事会の為に、どちらかの両親が遠方から来られた場合は「近い方が全額または多く支払う」という場合もあります。
顔合わせ食事会は「二人が主催者となり、両親を招待して、もてなす」という意味合いがあるので、お金に関しては互いに納得のいく形で決めましょう。
料理の内容
事前に互いの好みを聞き、コース料理を頼むのが無難です。
食事のペース配分に気を使わずに済む分、歓談に集中できます。
顔合わせ食事会の料理としては、フランス料理、中国料理、フレンチ懐石、和洋折衷、日本料理などが食されています。
出席者
顔合わせ食事会は、以下の計6人で行なうのが一般的です。
男性側:男性、父親、母親
女性側:女性、父親、母親
兄弟姉妹や祖父母などは出席しないことが多いですが「どうしても呼んで欲しい」という場合は、お互いに納得の上で招待します。
食事会の進行
食事会の席では、角テーブルでも丸テーブルでも同じように、両家が向かい合うようにして座ります。
結納とは異なり決まった席次は無く、上座や下座を厳密にこだわらなくても良いのですが、男性側が上座(入り口から最奥)の席に座ることが多いです。
[上座(床の間など)]
_____
男性の父親| |女性の父親
男性の母親| |女性の母親
男性 | |女性
_____
[出入り口]
座る順番に関しては、私たちの顔合わせ食事会では上記のような形で座りましたが、
丸テーブル:本人が真ん中に座り、両端に両親が座る
長テーブル:父親が真ん中に座り、両端に本人と母親が座る
という場合もあります。
個人的には本人たちが出入り口に近い所に座った方が、中座してスタッフの方に話を付けたり、支払いを済ませたりするのがスムーズでした。
何にせよ、事前に「顔合わせの食事会をする」とお店に伝えておけば、スタッフが気を利かせて、席を案内してくれるので、その指示に従えば良いように思います。
はじめの挨拶
自分たちが顔合わせ食事会の主催者になる場合は、男性が進行役を務めることが多いですが、二人で進行しても構いません。
集まってもらった目的を話して、簡単な挨拶をします。
【挨拶例】
この度は二人の結婚をお許しいただき、ありがとうございます。
両家の親睦になればと、ささやかな席を設けさせていただきました。どうぞ楽しんで下さい。
お互いの家族の紹介
二人がそれぞれ自己紹介した後、お互いの家族を紹介し合います。
男性側→女性側の順番に行ないます。
【男性】
私から両親を紹介させて頂きます。
父の□□□、母の△△です。
【男性の父親】
○○の父の□□□です。本日は宜しくお願い致します。
【男性の母親】
○○の母の△△です。本日は宜しくお願い致します。
【女性】
私から両親を紹介させて頂きます。
父の□□□、母の△△です。
【女性の父親】
○○の父の□□□です。本日は宜しくお願い致します。
【女性の母親】
○○の母の△△です。本日は宜しくお願い致します。
家族紹介や結納品の交換が終わった後、スタッフに声を掛けて食事を開始するように手配するとスムーズです。
家族書や親族書を用意していれば、両家のあいさつが終わった後に交換しあいます。
家族書・親族書とは「自分の家族や親族を紹介する」という意味で両家で交換されるものです。
家族書には本人から二等親まで、親族書には家族書に記載以外の本人から三等親までの人物の氏名や住所、生年月日などを書き記します。
【結婚準備のリアル管理人の場合】
相手のお母さんから「全く知らない者同士なので、お互いの家について理解を深めたい」「結婚式当日、お会いした時に備えたい」と言われたので、家族書と親族書を用意しました。
当人同士が各自の家族書と親族書を持参して、両家のあいさつが終わった後に、お互いの父親に手渡しました。
婚約記念品の交換
結婚指輪や腕時計などの婚約記念品があれば「婚約記念品の交換」を顔合わせ食事会のメインにすると、セレモニーらしさが演出できます。
その場で包みを開けて、披露します。こちらも食事に入る前に済ませます。
【男性】
婚約の証として、私から○○さんに記念品をお贈りいたします。
【女性】
ありがとうございます。謹んでお受けいたします。
会食・歓談
全員が参加できる話題をあらかじめ用意しておき、結婚式の準備や今後の予定を話し合うと良いです。
【確認ポイント】
- 仲人(媒酌人)の有無
- 結婚式の日取り、形式、規模、予算など
- 今後のスケジュール
- 新生活(親との同居・別居、引っ越し、転職や退職の有無など)
- 新婚旅行(有無、行き先、時期、予算など)
食事会での話題のタブーとしては「病気、宗教、政治、スポーツの贔屓チーム」などは、誰かが気分を害する恐れがあります。
また興味本位で相手の家族について立ち入ったことを聞くのもNGなので、好ましい話題をいくつか用意しておきましょう。
食事会の精算
支払いは会食の中盤~最後あたりで二人のどちらかが、そっと中座して、済ませておくのがスマートです。
フリードリンクではなく、飲み物がその都度注文になる場合は、追加の飲み物代の支払いをどちらが負担するかも、事前に決めておいた方が良いですね。
結びの挨拶
締めの挨拶をします。
この時に親への感謝の気持ちや今後の抱負なども述べると良いです。
【男性】※男性の父親が言う場合も
本日はどうもありがとうございました。
至らぬ点が多々あるかと思いますが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
【女性】
こちらこそ、末永く宜しくお願い致します。
まとめ
【日時】
結婚式日の半年~3ヶ月前。
縁起が良い日(大安、友引、先勝)の昼頃
【会場】
料亭、レストラン、ホテルなど
下見を兼ねて挙式会場で行なうことも多い。
「顔合わせプラン」があれば、利用すると◎
【平均予算】
会場費・食事代・飲み物代合わせて「1人2万円ちょっと」が目安
顔合わせ食事会が無事に終われば、本格的に結婚式場探しに入ります。
まだまだ結婚式までの道のりは長いですが、一つずつ確実に行なっていきましょう。