入籍や結婚式の日取りの目安が決まった後は、会社や友人への結婚報告が待っています。
「結婚は決まったけど、どのタイミングで報告すれば良いのか分からない……」「誰に何を伝えれば良いの?」というお悩みが解消できる、結婚報告をする際のポイントについて紹介します。
職場への結婚報告
結婚報告をする時期は結婚式の3ヶ月前と言われます。
これは
・結婚式や披露宴を行なう予定があり、職場の人も招待をする
・新婚旅行で長期休暇の取得を考えており、その期間中の担当業務を他の人に任せることになる
という事情がある場合に当てはまり「入籍のみ」や「入籍と挙式が3ヶ月以上開く」という場合は、入籍(予定)日の少なくとも1ヶ月前には報告を行なった方が良いです。
入籍によって名字が変わったり、新居に引っ越して住所が変わったりすると、給料振込や社会保険や年金などの変更手続きを行なったり、上司が上役に書類で報告したりなどをする必要が出てきます。
早め早めに連絡をしておけば、勤め先も事前に準備が行なえますし、人事や総務から「結婚に際しての必要な手続き、提出する書類」について教えてもらえるので、直前になって慌てずに済みます。
報告順序に注意
1.直属の上司
2.上役など他の上司
3.先輩
4.同僚・後輩
会社に報告する場合は、まずは直属の上司に報告をします。
すでに結婚をすることを知っている同僚がいても、社内での正式な報告や挨拶は「上司→上役→先輩→同僚・後輩」の順に行なうのがマナーです。
自分以外の人から上司に結婚話が伝わってしまうと「順番が間違っていないか?」と気分を害されることもあるので「自分から報告する前に、他の人には言わないで」とクギを刺しておくことを忘れずに。
報告するのは始業開始前や昼休みなど、比較的忙しくない時間に行ないましょう。
その時に上の上司(上役)や他の人にはどのように報告をすれば良いかも相談してみると良いですね。
結婚をするにあたり、相手が気になるポイントに関しては、忘れずに伝えておきましょう。
- 結婚後も引き続き働く意思があるか。
- 異動や転職、退職の可能性はあるか。
- 結婚に伴う引っ越しの予定はあるか。
- 結婚式や披露宴の予定はあるのか。誰を招待するのか。
- 新婚旅行などで長期休暇を取得する予定があるか。
- 結婚相手はどのような人か。
……あたりは抑えておきたい所ですね。
結婚式・披露宴に招待する場合は、当日の予定を空けてもらう必要があるので、結婚報告と合わせて「式場名(と場所)、日時」を伝えます。スピーチなどを特別なことを頼む時は、出席の了解を得た上でお願いをしましょう。
○月○日に△△ホテルで結婚式を予定しています。
その際には( )さんにも、会社の先輩として参列していただきたいと思っております。
招待状は後日改めてお渡しいたしますので、何とぞよろしくお願いいたします。
招待をしない場合は、「自分だけが招待されないのでは?」と変に誤解されないように、理由をきちんと伝えることが大切です。
結婚式は○月○日を予定していますが、身内だけで済ませるつもりです。
式後、5日間ほどお休みをいただきたいと思っておりますので、ご了承いただければ幸いです。
派遣の場合はまず派遣会社に連絡
派遣で働いている場合は、まずは雇用主である派遣会社に報告を行ないます。
登録情報の管理を行なっているのは派遣会社なので「派遣会社→職場」の順に連絡するのが筋です。
結婚を機に退職する場合
寿退社をする場合は、欠員による配置換えや求人掲載、後任への引き続きなどの兼ね合いもあるので、辞める半年前、最低でも3ヶ月前には連絡をします。
人事規定や就業規則に「退社する場合は△ヶ月前までに報告する」とあれば、それに従うのが適切ですね。
ただし「1ヶ月前まで」と書かれていても「この月までに辞める」と決めているのであれば、早めに報告するに越したことはありません。
この度、結婚することになりました。
△月△日をもって退職させていただきくお願い致します。
退職届は追って提出いたします。引き継ぎのことなどでお手数おかけしますが、よろしくお願いします。
退職届は白い便箋に自筆で書きます。
結婚を機に退職する場合でも、理由は「一身上の都合」にするのが一般的です。
取引先には報告は必要?
「今度、結婚します」と伝えると「お祝いを贈るべき?」など気を遣わせてしまうので、基本的には入籍後にさらっと知らせる程度で大丈夫です。
結婚で名字が変わり、新姓で仕事を続ける場合は、取引先が名字が変わったことを知らないと、今後の応対や業務に支障が出る可能性があるので、早め早めに連絡をします。
新婚旅行などで長期休暇を取得する場合は「○月○日~△日は休みを取りますので、別の者が対応します。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いします。」など、調整が必要になりそうな業務があれば伝えておきましょう。
また社内で使用しているメールアドレスが名字入りで、結婚に伴い新姓のメールアドレスに変更になる場合も、忘れずに追記しておきます。
【取引先へのメール例文】
いつもお世話になっております。
(会社名)の(旧姓)でございます。
この度、私事ですが結婚に伴い(新姓)になりましたので、ご連絡させていただきました。
部署や携帯電話番号は同じですが、今後は(新姓)としてお世話になります。
またメールアドレスも変更になりましたので、お手数おかけしますが、変更のほどよろしくお願いいたします。
(署名)
友人・知人
友人や知人への結婚報告は、お付き合いの度合いや住んでいる場所、結婚式に招待するかどうかによって、伝え方が異なります。
結婚式に招待したい人には、式の日取りが決まった時点で連絡を取りましょう。
・親しい友人:直接会って報告。式や披露宴の参列をお願いする。
・遠方の友人:まずは電話で報告。後日招待状を送る。
・年賀状だけの挨拶の人:入籍や結婚式が終わった後、はがきで結婚報告をする。
最近はメールで報告する場合も多いのですが、式・披露宴に招待する場合は、できるだけ直接会ったり、電話で話したりした方が印象が良いですね。仲の良いメンバーで食事をする機会を作って報告すると、不平等感がありません。
その時に招待状を送る際の住所を確認しておくと、後々に聞く手間が省けます。
今まで年賀状を送り合うことをしていないと「携帯電話番号やメールアドレス、SNSのアカウントは知っているけど、住所は知らない」ということが多々あります。
結婚式に招待しない人、二次会だけに出席してもらうような間柄の人には、メールで報告しても良いです。
ただし一斉メールではなく、個別にメールを送った方が丁寧な印象になりますね。
TwitterやFacebookなどのSNSでの結婚報告は賛否両論ありますが、入籍や結婚式が終わった後にさらっと報告するくらいであれば特に問題ないように思います。
【招待する場合】
今日は一つ報告することがありまして、この度、結婚することになりました。
○月に結婚式を行なうので、出席してもらえると嬉しいです。
【招待しない場合】
結婚式や披露宴は親族だけで済ませる予定にしています。
二次会は考えているので、出席してくれたら嬉しいです。
詳しい日程や会場が決まったら、また連絡しますね。
「誰を結婚式に招待すれば良いのか?」を迷っている人は「人数や両家のバランスはどうする?結婚式・披露宴で呼ぶ招待客の選び方」の記事を一つの参考にしてみてください。
あわせて読みたい:人数や両家のバランスはどうする?結婚式・披露宴で呼ぶ招待客の選び方
結婚報告はがきは出す?出さない?
結婚報告はがきを出すタイミングは、入籍後または挙式後1~3ヶ月以内。
入籍と挙式の時期が大幅に離れている場合は、入籍後に「結婚報告のはがき」、挙式後に「お礼を兼ねた挨拶状」を出すという方法もあります。
年賀状や暑中見舞いの時期と重なるようであれば、兼用して送ることも多いですね。
ちなみに、ゼクシィ結婚トレンド調査2015によると、結婚報告はがきを「出す(出した)」人は34%。
2009年や2010年は50%以上だったのと比較しても、年々出す人は減ってきています。
結婚報告のはがきには
- 名前や住所の変更を知らせる
- お世話になった人へ感謝の気持ちを伝える
という意味合いもあるので、出すか出さないかで迷っているならば、出した方が良いですね。