普段はネイルをしない人でも「せっかくの結婚式だから、ブライダルネイルをしてみたい」と思う人も多いのではないでしょうか。
爪にカラーやデザインを施すことで、指先を華やかに魅せ、式が終わった後も、眺めて楽しむことができます。
あまりネイル経験が無いと「ブライダルネイルって具体的に何をすれば良いの?」と悩んでしまいますよね。
今回は式前に知りたいネイルの基礎知識から自分に合ったブライダルネイルの選び方までを紹介してみたいと思います。
目次
ブライダルネイルの種類と料金相場
まずはブライダルネイルで利用されるネイルアートの種類を見ていきたいと思います。
【自爪】
マニキュア:自爪にネイルポリッシュ(ネイルエネメル、ネイルカラー、ネイルカラーとも呼ばれる)を塗る。
ジェルネイル:自爪にジェルを塗り、UVライトやLEDライトで硬化させる。
【付け爪】
ネイルチップ:デザインされたネイルチップ(合成樹脂製)をテープや接着剤で自爪に貼り付ける。
スカルプチェア:自爪にアクリル樹脂やジェルなどを直接盛って人工的な爪を作る。
メニュー表に「ブライダルネイル」の表記がないネイルサロンでも、ブライダルネイルは受けられます。
シンプルなネイルと華やかなネイルで料金が分かれている場合は「どちらが自分のブライダルネイルに合っているか?」で考えると良いです。
マニキュア(ポリッシュ)
ポリッシュを使って爪に色を塗る方法です。
特殊な器具が要らず、除光液で落とせるので、手軽にネイルを楽しめます。
【メリット】
・他のネイルよりも安価。
・落としやすくネイルオフが簡単に行なえる。
・可能なデザインが豊富。
【デメリット】
・保ちが悪く、落ちやすい(剥げやすい)。
・完全に乾くまで時間がかかる。
・ジェルネイルと比較してツヤ感や強度は低め。
【向いている人】
・シンプルなブライダルネイルを希望する人。
・式後、仕事などですぐにネイルを落とす必要がある人。
・自爪が健康的で丈夫な人。
【料金相場】
・3,000円~6,000円
ジェルネイル
ネイルの中で最も人気が高いのがジェルネイルです。
濡れたようなツヤと丸みを帯びた形が特徴で、紫外線に当てない限りは硬くならないので、セルフネイルも人気があります。
雑誌やネットに掲載されているブライダルネイルの大半はジェルネイルで可能なので、ネイルサロンでブライダルネイルをお願いする際に「それでは、ジェルネイルがおすすめですね」と言われることが多いと思います。
【メリット】
・可能なデザインが豊富。
・ツヤやアートが長持ちするので、3~4週間は楽しめる。
・強度があり、長さが出せる(スカルプよりは低め、短め)。
・自爪より負担が少ない。
【デメリット】
・ネイルのオンオフに時間がかかる。
・紫外線を当てた時に痛みを感じる場合がある。
・無臭でニオイに敏感な人にも受けやすい。
・オフには専用のリムーバーが必要で、サロンで落としてもらうのが一般的。
・外す時に自爪に負担がかかりやすい。
【向いている人】
・仕事でネイルがOK(長期的にネイルが可能)な人。
・爪が弱い人や薄い人。
【料金相場】
一色塗り:4,000~7,000円
アートやストーン:+数千円
ブライダルネイルだと10本で10,000円~13,000円前後
付け爪(ネイルチップ)
あらかじめデザインされたネイルチップ(付け爪)を専用の接着テープなどで爪に装着する方法です。
ドラッグストアやバラエティストアで既にアートが施されたチップを購入したり、100円ショップで買ったプレーンのネイルチップに自分でデザインを施したり、ネイルサロンや通販サイトでオーダーメイドでチップとデザインを依頼して作ったりすることも可能です。
取れやすいので、他のネイルのように前日から付けておくのではなく、結婚式の直前に付けます。
【メリット】
・可能なデザインが豊富。
・ネイルチップの着脱が簡単で、すぐにネイルを落とす必要がある(仕事や海外旅行など)時にも使いやすい。
・自爪を伸ばす必要が無く、仕事や二枚爪などの理由で爪が長く伸ばせない人にも向いている。
・保存可能なタイプは、外した後のネイルチップを記念に残せる。
・違うネイルチップに簡単に変更可能な為、お色直し時に別のネイルに変えやすい。
【デメリット】
・衝撃やウエディンググローブの着脱時に取れやすい。
・市販品だと自分の爪の形に合わず、違和感を覚えることもある。
【向いている人】
・仕事などで爪を伸ばしたり、ネイルができなかったりする人。
・挙式後や披露宴のお色直し時にネイルを変更したい人。
・ブライダルネイルを記念に残したい人。
【料金相場】
市販のチップ:1,000円~4,000円
オーダーチップ:5,000円~12,000円
スカルプチュア
自爪の上にジェルやアクリル樹脂を塗り、人工爪を作ってネイルを施します。
ネイルチップよりも自爪との接着性が良い分、外れる心配がなく、自然な仕上がりにできるのが特徴です。
上記写真のスカルプチュアは、かなり長いデザインですが、もちろん「自爪より少し長い」くらいも可能です。
【メリット】
・自爪に合わせて長さや形を自由に調整できる為、自然な仕上がりになる。
・ネイルチップよりも自爪との接着性が良い。
・ネイルアートの保ちが良い。
・可能なデザインが豊富。
・爪の補強にも役立つ。
【デメリット】
・強い衝撃でスカルプが折れる可能性がある。
・ネイルオフや直しを自分でやるのは、ほぼ不可能でネイルサロンで行なう必要がある。
・爪が通常よりも長くなりやすいので、スカルプチェアに慣れていない人は何かと不便。
・オン時に爪の表面を削ったり、オフ時にアセトン(溶剤)を使うと皮膚が乾燥したりするので爪や皮膚が痛みやすい。
・アクリルリキッドの独特な臭いがある。
【向いている人】
・二枚爪や仕事の都合などで爪を伸ばせない人。
・短い爪で長い爪に憧れがある人。
・長さやネイルが目立つデザインを希望する人。
【料金相場】
ジェルネイル+スカルプの料金がかかります。
10本で5,000円~8,000円
ブライダルネイルのように華やかなネイルの場合は、15,000円くらいかかる場合もあります。
ブライダルネイルをする時期
基本的にブライダルネイルは挙式日の前日に受けます。
挙式当日は朝から忙しく、特にマニキュアだと完全に乾くまで1日かかるので当日の施術は不向きです。
【ネイルチップ】挙式日1ヶ月前~数日前から準備
ネイルチップはチップの完成に時間がかかるので、付けるのが当日でも早め早めの準備が必要になります。
特に自分の爪に合わせた「オーダーチップ」の場合は1ヶ月前かかることもあります。
【ジェルネイル・スカルプ】挙式1週間前~前日
ジェルネイルは保ちが良いので、挙式1週間前からでも大丈夫です。
爪が伸びてくると見栄えが悪くなる為、挙式日に近い日に施術を受けた方が安心です。
【マニキュア(ポリッシュ)】挙式日2日前~前日
マニキュアは保ちが悪いので、挙式直前の2日前~前日に仕上げます。
ブライダルネイルはどこで受ける?
ブライダルネイルをする方法としては以下の3通りの方法があります。
- ネイルサロンに行く
- セルフネイルをする
- 友人・知人に依頼する
ネイルサロンに行く
ブライダルエステで通っているお店にネイルサロンが併設されていれば、そこで一括でお任せすると楽です。
それ以外だと、ブライダルネイルは前日に受けた方が良いので、前日に行きやすい店舗を選びましょう。
例えばホテルウエディングで家族と前泊する場合は、式場や自宅に近い店舗を選べば、移動距離や時間が短くて済みます。
またネイルの種類によっては、自分では取り外しやお直しが難しい場合もあるので、後日も行きやすい所が良いですね。
サロンによっては、ネイル以外にもまつげエクステやまつげパーマ、エステ、リラクゼーションも受けられる所もあるので、受けたい施術でお店を選ぶのもありです。
お店のメニュー表に「ブライダルネイル」と書かれていなくても「結婚式用のネイルをお願いしたい」と言えば、問題なく対応してくれます。
式前日よりも前に来店をして、予算やデザインの相談をしてから予約すると失敗がありません。
その際には希望するネイルデザインの他、婚礼衣裳(ウエディングドレスなど)、小物、ブーケ、会場、指輪などの写真を持参して「このような結婚式・披露宴なので、それに合ったデザインを考えている」と言えば、ネイリストさんにもイメージが伝わりやすいと思います。
ネイルの金額は「ネイルの種類」「使用する色数」「デザイン」「ストーンの有無」によって大きく変わります。
ネイルの種類:(安い)ポリッシュ<ジェル<ネイルチップ<スカルプチュア(高い)
使用する色数:(安い)一色<二色(フレンチネイルやグラデーションなど)<多色(高い)
デザイン:(安い)シンプル<華やか(高い)
ストーン:(安い)少ない<多い(高い)
自分がしたいデザインと料金のバランスを考えることが大切です。
セルフネイル
セルフネイルをする時は「マニキュア(ポリッシュ)」や「ネイルチップ」がやりやすいと思います。
人気のジェルネイルをセルフで行なう場合は、ジェルを硬化させるためのUVライトやLEDライトが必要になり、1台2,000~10,000円ほどします。
華やかで凝ったデザインをしたい場合は、ある程度の経験と技術、知識が必要になるので、普段はネイルをしない人がブライダルネイルを希望する場合は、素直にお店でやってもらうのが一番かと思います。
マニキュア(ポリッシュ)で最低限必要なものは「ベースコート」「マニキュア」「トップコート」の3つです。
【ベースコート】
マニキュアを使う前に爪に塗る「爪の保護剤」。
【マニキュア(ネイルポリッシュ)】
爪の表面に色を塗るもの。
【トップコート】
塗ったマニキュアを保護、ツヤを出す「マニキュアの保護剤」。
【除光液】
マニキュアを取り除く為の溶剤。「エナメルリムーバー」とも呼ぶ。
上羽絵惣の『胡粉ネイル』のように、お湯で落とせるタイプのマニキュアであれば、特別に用意しなくても良い。
ネイルの前には自爪のケアが必要不可欠なので、甘皮処理用の「メタルプッシャー」「ニッパー」「オレンジウッドスティック」や爪の表面や形を整える「エミリーボード」「バッファー」「シャイナー」も合わせて用意します。
後は希望のデザインに応じて取り揃えます。
【ネイルシール】
シール状の爪に貼るネイルパーツ。花柄やレース、星、ハートなどデザインが豊富。
【ラインストーン】
キラキラとした石のネイルパーツ。「ネイルストーン」とも呼ぶ。
【マスキングテープ】
ネイルシールと同様に爪に貼ったり、マニキュアを塗る際にはみ出さないように貼ったりする。
【ピンセット】
ネイルシールやラインストーンを上手く貼るために使われる器具。
Youtubeなどの動画投稿サイトでは、上記のようにセルフネイルのやり方を紹介した動画が数多く上げられているので、ネイル初心者の方は、まずは色々な動画を見ながら「自分でもできそうかどうか?」を確認してから用具を揃えことをおすすめします。
友人・知人に依頼する
ネイルが得意な友人や知人がいる場合は、その人にブライダルネイルを頼むという方法があります。
ネイルチップではなく、自爪にネイルを施してもらう場合は「挙式の数日前~前日に会えるかどうか」を確認しておきましょう。
謝礼金やお礼の品を用意しておくことを忘れずに。
いかがでしたか?
ネイルのデザインは本当に多種多様にありますが、その中でブライダルネイルは
色:ホワイト、薄ピンク、ベージュ
デザイン:ラインストーン、レース、パール、花柄
を意識してデザインを考えると、ウエディングドレスや指輪との馴染みが良いです。
派手にするか、シンプルにするかは、人の好みや式前後の都合、予算によって分かれるので難しい所ですが、できれば自分がしたいブライダルネイルを選ぶのが、後悔ないと思います。